大仙市刈和野こどもエコクラブ

イオンの発表会で最優秀賞

ドイツのエコライフツアー派遣へ(4月11日・火)
 
北東北こどもサミットに参加する時に撮った記念写真。 子どもたちに囲まれ最優秀賞を喜ぶ佐藤さん。

 大仙市刈和野のマックスバリュ東北・刈和野こどもエコクラブが北日本地区の05年度・イオンチアーズクラブ年間活動発表会で最優秀賞に輝き、「ドイツに学ぶエコライフツアー」に派遣されることになった。発表会はイオン北日本カンパニーとMV東北の主催で今月5日に仙台事務所で開かれた。

  刈和野こどもエコクラブは同地区で習字教室の講師をしている佐藤良子さん(72)が04年6月にマックスバリュ刈和野店からの依頼を受け、教室の子どもたちに「エコ活動をしようよ」と呼びかけて結成した。

  佐藤さんは旧西仙北町時代から食生活改善推進活動に取り組み、現在は大仙市の食生活改善推進協議会長を努めている。また県の食生活改善推進協議会の理事にもなっている。その佐藤さんが秋田市の消費者グループ「こまちの会」代表で、同市環境カウンセラーの小山澄子さん(秋田市桜ガ丘)から04年に「エコクッキングをやってもらえないか」と依頼を受け、旧西仙北町強首の双葉小学校で5、6年生を対象に「エコクッキング」の講習会を開いた。それが切っ掛けとなって「佐藤さんこそ、子どもたち向けのエコ活動指導の最適任者」と小山さんからマックスバリュ刈和野店に紹介され、「刈和野こどもエコクラブ」の誕生となった。

  佐藤さんは習字教室に来ている刈和野小学校の3年生から6年生まで8人の子どもたちと共に「刈和野こどもエコクラブ」を結成。その第一歩としてマックスバリュ刈和野店から「エコ商品」を探す「エコ探検隊」活動に取り組んだ。子どもたちは一人ひとり10個以上のエコ商品を探した。再生紙で作ったティッシュペーパーやキャンピング用の皿、作業服もエコ商品だった。

  そしてエコ商品はどのようにして作られているかも学ぶため、湯沢市にあるペットボトルの再生工場「グリーンハウス」を見学したり、大仙美郷クリーンセンター(花館大戸下川原)を訪問、家庭から出されるゴミがどのように処理されているかも勉強した。さらに近くを流れる川の水、それに大佐沢公園の沼の水、わき水の水質調査も実施。その結果、わき水は常に冷たく、きれいなことが分かった。しかし、川や沼の水は汚れ、濁っているのに疑問を抱き、どうして汚れているのかも話し合った。その原因は家庭からでる生活排水やゴミのためではないかと回答を見つけ、「買い物にはマイバックを使ったり、ビン、カン、古紙、ペットボトル、牛乳パック、トレイなどはスーパーの回収箱に入れよう」と話し合った。

  また昨年7月29日から31日までマックスバリュ主催で秋田市で開かれた「北東北こどもサミット」にも泊まり込みで参加。野鳥や植物、天体の専門家の先生たちから話を聞いて、「地球に優しい生活」をするためには「リフューズ(断る)」、「リデュース(減らす)」、「リュース(再利用)」、「リサイクル(再資源化)」の4つのRを学んだ。

  さらに佐藤さんの指導を受けて食べ物を粗末にしない、ゴミを出さないエコクッキングにも取り組んだ。カレー料理にはニンジンは欠かせないが、皮はむかないで煮たり、ジャガイモの皮も出来るだけ薄く切るなど工夫した。また昨年春には豆の苗を畑に植え、秋には収穫した豆で「お豆クッキング」をやったり、圧力ナベを使って豆を煮て、コウジと塩を混ぜ合わせ、自分たちで「味噌」も作った。

  この他、豆腐のおからでドーナツを作ったり、缶詰のパインでパイン入りきんとんも作った。どんな料理でも佐藤さんを先生に「あまりゴミを出さないようにするのが上手な料理の仕方だよ」と教えられ、作る楽しみと味わう喜びを学んだ。

  こうした活動を伊藤まりさん(現在・秋田市聖霊中1年)、堀江杏奈さん(同・刈和野小6年)、伊藤彩さん(同・同)、斉藤江理香さん(同・同)、佐々木望さん(同・刈和野小5年)の5人と佐藤さんがレポートにまとめ、3月に秋田市で開かれた青森・秋田・岩手の3県から参加した「北東北大会」に出場し、「北日本地区大会」への代表チームに選ばれた。

  北日本地区大会には北海道から東北各地のこどもエコクラブ15グループが参加。佐藤さんは発表活動に当たっては子どもたちに「原稿は見なくてもいいよう頭に入れ、お客さんの顔を見ながら、元気な声でアピールしよう」と注意した。5人の子どもたちはその約束を守り、明るい声でエコ活動を発表した。そして輝いた「ドイツに学ぶエコライフツアー」への参加という最優秀賞だった。

  ドイツへは今年8月、1週間の日程で派遣される。「夢じゃないかと思いました」と佐藤さん。子どもたちは今も佐藤さんの習字教室に通っている。その子どもたちに佐藤さんは「ドイツには遊びに行くのではなく勉強だからね」と〃学ぶ〃という気持ちを大事にするよう話しているという。