大仙市協和小種

農事組合法人「たねっこ」

ライスセンターの竣工を祝う(4月18日・火)
 

  大仙市協和小種の農事組合法人「たねっこ」が同地域に建設していた「たねっこライスセンター」が完成、18日、現地で竣工式が行われた。農事組合法人は基幹産業である稲作を地域の人たちによって法人化することで経営の安定を図ろうと結成、その上で国からの「強い農業づくり交付金」と市からの補助金を得てライスセンターを建設した。

  ライスセンターは鉄骨造り2階建て延床面積約749平方メートルの大きさで、米と大豆兼用型。米のうまさと品質を守る遠赤外線乾燥機5基と調整タンク、籾摺り調整設備、それに大豆選別機、色彩選別機などが設備されている。大豆は同市が所得拡大複合作目として導入を勧めている無臭大豆「すずさやか」の栽培に法人として取り組む。

  センターの処理能力は玄米で684トン、大豆で71トン。1日平均の荷受け量は米で56.2トン、大豆は3.7トン。総事業費は約2億8285万円で、国から約1億3200万円、市からは約2693万円の補助があった。残り約1億2386万円は組合員119戸の自己資金とした。

  小種地域では01年から県営担い手育成基盤整備事業による1ヘクタール区画整備事業が行われてきた。しかし、高齢化と担い手不足、さらには米価の低迷で農業機械に個人で投資していては経営が成り立たなくなるとして、地域内5集落が中心となり、農地の集積と機械の共同利用によるコスト削減と転作地の団地化で複合経営を目指そうと昨年3月、法人を設立した。119戸の組合員による経営農地は稲作170ヘクタール、転作が80ヘクタールとなった。

  ライスセンターの竣工式には県や市、それにJA秋田おばこ代表ら関係者約80人が詰めかけ、神事で施設の安全を祈願した。近くの小種老人憩いの家で行われた祝賀会で栗林次美市長は「戦後農政の大きな転換期と言われる昨今、小種地域の皆さんは組合員129人に及ぶ大規模な農業生産法人を立ち上げ、地域一丸となって安心・安全な食糧供給と農業経営構造の改革に取り組まれた」と評価。そして「法人運営という組織系統がしっかり構築されたことは大仙市農業の将来をリードする力強い担い手集団になり得るものと期待する」と述べた。

  たねっこの工藤修代表理事は「国の農業施策は今後、意欲と能力のある担い手を中心とした品目横断的経営安定対策へと転換される。愛する郷土の維持発展のため、このセンターが地域農業発展の重要な役割を担うよう組合員の団結を強めたい」と抱負を述べた。