空き家が増加

大仙市、対応に困惑

屋根のトタンが飛ぶ状態に市が処置(4月21日・金)

  管理責任者のいない空き家や事務所、作業小屋が増加し、その取り扱いで大仙市は困惑している。大雪だったこの冬はそうした空き家に積もった雪が危険な状態となり、隣に住んでいる人や近所の人たちから「何とかならないか」と寄せられた相談が同市消防安全課のまとめで75件もあったことが分かった。21日には同市大曲西根の元工務店の屋根のトタンが剥がれ、いつ飛んでもおかしくない状態となっていたため、同課では広域消防本部大曲消防署のレスキュー隊の協力を得てトタンを剥がす緊急処置をした。

  元工務店は10数年ほど前に倒産。木造2階建ての事務所、鉄骨の作業所はそのまま空き家になっていた。そして昨年4月に事務所の屋根のトタンが風で剥がされ、飛ぶような状態になっていると住民から通報があり、市が消防本部と相談しながら、危険回避処置としてトタンをロープで縛り、固定していた。

  しかし、今年になって再びそのトタンが剥がされ、風でいつ舞い上がってもおかしくない状態となっていた。近くを通る住民からは「強風で飛ばされたトタンが人にぶつかったら大変なことになる」と心配し、再び市に相談があった。

  建物に関しては秋田市の法律事務所が管財人として連絡先の張り紙をしていたが、市で問い合わせたところ現在は放棄され、管理責任者がいない状態という。このため同市では親類にも連絡し、危険回避のためトタン板を剥がす承諾を得て、この日の作業となった。消防署からは6人のレスキュー隊が出動、屋根に上がってトタンを剥がし、最終的に市がそれを処分することになった。

  同市では「空き家の場合、所有者が分かれば電話連絡するなどして屋根の雪下ろしをするよう業者を斡旋したり紹介できるが、連絡先さえ分からず、第3者に迷惑をかけるような場合は危険回避のため強制的な処分せざるを得ない」と話す。