県南スタンプラリー

官民協働で地域興しへと一新

ラリーに向けて実行委員会を設立(4月25日・火)
 
 横手市で開かれた実行委員会。   昨年のラリーガイドブック。

  花を楽しめる公園や歴史遺産、温泉施設など県南各地の観光資源をネットワーク化し、官民協働で地域興しにつなげようとする「ギュッ!と県南スタンプラリー」実行委員会設立総会が24日、横手市の平鹿地域振興局で開かれた。県が03年度から3年間、オリジナルプランとして県南の各市町村、観光協会などの協力を得て実施してきた「県南花と歴史遺産めぐりスタンプラリー」を一新し、民間事業者にも協賛広告の掲載などで参加を呼びかけ、住民自らの手による自発的な地域興しにつなげるのが狙い。

  会議には大仙市、仙北市、横手市、湯沢市、美郷町、羽後町、東成瀬村の商工観光関係や観光協会職員、仙北、平鹿、雄勝の地域振興局職員、それに秋田ふるさと村、千畑ヘルス観光や大曲タクシー、秋の宮温泉組合事務局など官民合わせて40人が出席。

  これまで無料配布していたガイドブック「花と歴史遺産めぐりスタンプラリー」を「ギュッ!と県南スタンプラリー」とし、ラリースポットに「花」と「歴史遺産」の他に温泉施設も新たに加え、ガイドブックへの協賛広告の掲載や1部100円(税込み)でガイドブックを販売することなどを決めた。

  これまでのガイドブックはカラー印刷した一枚の紙の裏表にラリースポットの写真とマップ、ラリーへの参加方法などを紹介したものだったが、新しいガイドブックは64ページの冊子とし、2万部発行する。会議ではガイドブックを有料化することに「100円とはいえ、買ってもらえるだろうか」と疑問視する声もあったが、事務局となった平鹿地域振興局では「耳寄りな情報や特典など、それだけの価値ある情報をガイドブックには盛り込みたい」と述べた。

  昨年までのスタンプラリーはガイドブックで紹介された横沢公園(大仙市太田)、名水百選「藤清水」(美郷町)など花の名所や国指定史跡「払田柵跡」(大仙市仙北)、「院内銀山異人館」(湯沢市雄勝)などの歴史遺産を巡り、一定のスタンプを獲得すると、抽選で賞品がもらえる仕組みだった。

  平鹿地域振興局によると昨年実施したスタンプラリーの参加者からは「家族で楽しくラリーをさせてもらった。きれいな花を見たり、歴史を知り、勉強にもなった。楽しい休日を家族と過ごせ、ありがとうございました」(美郷町の女性)、「スタンプラリーは、家族で楽しめてよても良い思い出になりました。子どもたちも毎週、パパの休みが待ち遠しかったらしく、ラリーのハガキを持って車に乗り嬉しそうにしてました」(大仙市協和の女性)など多くの喜びの声が寄せられている。県南だけでなく秋田市や県北、さらに仙台市からの参加もあった。

  これらの参加者は歴史コースでは、仙北市角館町の西宮家から大仙市中仙の秀よし資料館、払田の柵、横手市雄物川の市神様、湯沢市の秋の宮博物館などを回遊。花のコースでは大仙市太田のミニ花壇フェア、横手市の平安の風わたる公園の菖蒲、同市平鹿町浅舞公園のアヤメ、美郷町六郷の藤清水、県立農業科学館などを回っている。

  会議で平鹿地域振興局の小野一彦地域企画課長は「心の安らぎや癒しを求めるニーズが高まっている。県南には観光素材としての花や公園、あるいは歴史遺産がある。そういう施設をネットワークとして活用し、訪れる人たちと一緒に楽しめないかと、これまで3年間やってきたが、参加者からは多くの喜びの声が寄せられ、継続を望む声もある。県としてもこれでお終いにするかどうか検討したが、地域の方の力、あるいは民間の事業者の協賛を得て官民協働でやっていけないかと実行委員会の設立となった。県南が元気になるための協力を願いたい」と述べた。

  そして総会では会長に子野日的さん(横手市・羽後ガス社長)、副会長に高橋幸晴さん(大仙市太田町小神成集落花だん・同市議)、菊地寛樹さん(秋の宮温泉組合事務局)を選出した。実行委員会では県南の各市町村や観光協会などにラリーへの協賛品の提供も呼びかけたいとしている。