図画工作、美術の先生たち
大曲中、四ツ屋小を会場に研究会(8月8日・火)
第51回東北造形教育研究会秋田大会・第36回秋田県造形教育研究大会大曲仙北大会が7、8の両日、大仙市の仙北ふれあい文化センターと四ツ屋小学校、大曲中学校を会場に開かれた。小学校で図画工作を教えている先生たち、中学校で美術を指導している先生たち約250人が東北各地から参集し、7日は開会式と記念講演が行われ、8日は四ツ屋小と大曲中で公開授業と授業研究会を開いた。
7日の開会式で、県造形教育研究会の佐藤俊彦会長(秋田市立高清水小学校長)は「人間を信じることを教えてきた私たち教師に自信を喪失させるような事件が起きるようになった。子供たちにどのような夢を持たせるか私たちも混迷を深めている。しかし、教室で学ぶ子供たちは純粋で素直だ。その子供たちに豊かな心を持って成長してもらうことを願って、私たち教師も研修を重ね、教育力を磨くことが求められている。その中でも造形教育の果たす役割はますます大きくなっている。生きる力、学力を育てるためには知的好奇心や探究心、自分の考えを的確に表現する力などを育成する必要があり、そのためには創造力や表現力を育てなければならない」と造形教育の大切さを訴えた。
続いて大曲仙北造形教育研究会の鈴木徹会長(檜木内中学校長)は今大会の「いのち輝き 夢遊ぶ とき」のテーマは「当地方の豊かな自然の中で育まれた子供たちを造形活動に没頭させ、時間も我をも忘れて次の展開を考える様子を見てもらのを目指して練り上げた」と趣旨を語った。
式典の後は千葉大学で美術教育学を専門としている藤沢英昭教授が「元気の出る造形教育の展開」と題して記念講演した。
8日は四ツ屋小学校と大曲中学校を会場に公開授業と授業研究会が行われた。四ツ屋小では同校の3年生が「光の海のなかまたち」と題して、刈和野小1年生は「えのぐがわらうよ!すてきないろパーティ」と題して、東大曲小1年生は「レインボーワールドへようこそ!〜にじのトンネルをくぐっていこう〜」をテーマに作品づくりに取り組んだ。
大曲中学校では同校3年生が「不思議に光るオブジェ」、太田中3年生は「We love太中」、協和中は「フォルムとの対話」をテーマに公開授業を行った。
「光の海のなかまたち」は光と影の面白さや美しさを生かして、「海のなかま」をつくるのを楽しもうというもので、ダンボール、トレーシングペーパー、色セロハンなどの材料を使って、光の海の中を泳ぐ様々な海の仲間たちを作った。
「えのぐがわらうよ」では、絵の具遊びを通して素敵な色への思いを膨らませ、遊びながら出会う色の美しさや面白さ、不思議さを味わってもらおうと取り組んだ。子供たちは体育館を会場に大きな紙を広げ、クレヨンやサインペンで絵を描いたり、紙をハサミで切り抜いたりしながらイメージを広げ、色づくりを楽しんだ。
「レインボーワールド」は透明なビニールシートと農業用の支柱、それに風船や様々なカラーテープを材料に虹のトンネルを作って遊ぶもので、子供たちは先生たちと協力しながら飾りや色付けし、カラフルなトンネルづくりにいそしんだ。
どの勉強も子供たちの感性と主体性を大事にし、一つのテーマに向かって先生と友だちが関わり合い、表現し、創造するため、コミニュケーションを深めながら作品を仕上げることに重点を置いた。
東北各地から駆けつけた図画工作、美術の先生たちは伸び伸びとした姿でそれぞれのテーマに向かって作品づくりに取り組む子供たちの姿を見つめ「これからの授業に役立てたい」とカメラに収めたり、ビデオに収録していた。
公開授業の後は、それぞれのテーマに基づいた授業研究会が行われ、授業への取り組みや子供たちとどうコミュニケーションを深めるかなどを討論しあった。