元気なふるさとトーク
ニート対策にも関心を示す=美郷町で開催(8月18日・金)
県民と知事との意見交換会「知事と語ろう『元気なふるさとトーク』」が17日、美郷町の名水市場湧太郎の「國之譽ホール」で開かれた。県政や地域の課題、将来のあり方について知事と話し合おうと企画したもので、今月1日から県内各地域振興局を巡回しながら開催している。
トークには大仙市からNPO法人の森田克彦さん、美郷町の図書ボランティア・加藤香代子さん、仙北市観光協会の佐藤善昭さんら8人が出席。県からは寺田典城知事と加藤清美県仙北地域振興局長、そして秘書課報道専門員の佐藤真実さんが司会を務め、「ここにしかない良さって何だべ?」、「子育て支援と教育充実の推進に関する将来ビジョン」の2つのテーマで意見交換した。
会場には地元の町民や大仙市、仙北市、美郷町の役場職員ら30人が傍聴に詰めかけていた。寺田知事は最初に「どうやったら秋田県、元気になるだろうといろんな方に聞いたら秋田の人は横並び意識が強く、前に出ようとする人がいない。誘致企業でも管理職にしようとしてもなりたがらないのが秋田の人だという」と県民性の消極さという問題を提起し、「これからの時代、何より大事なのは人であり、秋田を元気にするため忌憚のない意見をお願いしたい」とあいさつ。
そして加藤局長が2つのテーマを示し、意見交換に入った。出席者からは▽秋田というと雪の多さや自然の豊かさで知られるが、食べ物だっていいものがある。それをもっとPRすべきでないか▽田沢湖、角館では数年前までは観光客も多く、地元の人たちも喜んでいたが、最近は海外へ足を向ける人が多くなったせいか少なくなっている。リピーターとして秋田に来てもらうための努力の積み重ねが必要だ▽仙岩トンネルも開通してもう30年にもなる。厳しい冬を安全で安心して通れるようにしてもらいたい。また、携帯電話の通じない所も多く、何とかならないか▽地域の活性化のため、行政は少子高齢化に向けては手厚く対応しているが、若い人たちの結婚問題など若者のためにも力を入れるべきでないか▽県外から秋田に移り住んだが、秋田の人たちは秋田の良さをしゃべらない。もっと秋田の良さを自慢すべきでないか。それに人口が少なくなったと心配しているが、人口は日本全体が減っている。むしろ秋田は人口減の最先端を行っていると視点を変えるべきでないか。それに親はもっと自信を持たないと子どもたちは親の姿を見てるから県外に行ってしまう─などの意見が出た。
これに対して寺田知事は「秋田の人は自分の持っている素材を活かそうとしないというか、気がついてない面がある。このため地域振興局が、そうした素材の掘り起こしとPRをやろうとしている。とにかく食べ物でもまた、来年の秋田国体では優勝し、全国に秋田を発信していきたい」と力を込めた。さらに横手市の「秋田ふるさと村」の入場を無料にした結果、年間70〜80万人もの観光客が入り、テナント料の収入で維持している成功例を挙げながら、観光客を振り向かせるための「商品開発に取り組む意欲が大切だ。そのためにもいい時は、将来に向けての投資もしないといけない」などと答えていた。仙岩トンネルについては国交省とも相談してみたいと応じた。
若者に向けたメッセージとしては「市町村では若い人たちが投票に来ないため、苦労している。若者はもっと自己主張するなど、社会に向けて存在感を示すべきでないか」と訴え、引きこもりやニート対策にも関心を示し、「高度で難しい社会現象だが、何とかしなければいけない」と述べた。さらに若い人たちの結婚問題については「プライバシーや個人の考え方もあり、行政としてどこまでやれるか悩ましい」としながらも県側から「市町村の農業委員会ではお見合いなど出会いの切っ掛けの場づくりもやっていた」と紹介していた。
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最後に子育て支援にも触れ「県財政も厳しく、行政コストをさらに3割りカットして、昭和63年ごろの5000億円台の予算を目指すことになるが、競争社会に打ち勝っていくためにも教育には力を入れたい」と述べていた。