牛乳パックでイスづくり

大農生、精神障害者施設を訪問(8月25日・金)
 

  大仙市の大曲農業高校生活科学科の生徒たち17人は24日、同市飯田の精神障害者小規模施設「ふれあい作業所」を訪れ、施設利用者と共に牛乳パックを利用したイスを作って交流した。同作業所はNPO法人大曲ふれあい会(佐藤龍彦理事長)が市と県の補助を受けて運営。現在、22歳から56歳の精神障害者18人が同作業所に通って縫製の軽作業や菓子箱、酒箱の折り方などの作業をしている。

  大農生とのつながりは2年前、野菜加工クラブの生徒たちからボランティアで除雪をやってもらったのが縁で交流が始まり、その後は同校JRCの生徒たちが施設利用者の安らぎになればと花壇作りもしてくれている。

  その作業所の理事の一人から、資源ゴミとして保存しておいた牛乳パックを利用して何か作ってみないかとプレゼントがあった。作業所では花壇の手入れをしてくれたJRCの生徒たちに相談。その生徒たちの声が生活科学科に届き、同科の工藤順子(よりこ)先生が自分の生徒たちにアイディア提供を求めた。その結果、牛乳パックを利用してイスが作れるとの提案があり、それなら作業所の利用者と一緒に作ろうと授業の一環として共同作業となった。

  作業所の利用者たちは工藤先生と共に訪れた女子生徒たちで部屋がいっぱいになるほどの賑わいに目を細め、4つの作業台に分かれて共同作業を始めた。生徒たちは利用者を囲んで、四角の牛乳パックを三角形に折って、その中にシュレッダーで刻んだ紙くずや新聞紙を詰める作業をした。紙くずを詰めると牛乳パックは心が入ったように丈夫になる。

  そして三角形となった牛乳パック24個をガムテープでつなぐと6角形のイスが完成した。1時間ほどだったため、作ったイスは4個だけだったが、それに布のカバーを被せると立派なインテリアにもなった。作業所の利用者、生徒たちはそのイスに交互に腰を掛けては「大丈夫。つぶれなかった」と大喜び。

  利用者を世話している指導員たちは「大勢の生徒さんたちと、こうしたふれ合いはとても励みになるんです」と感謝していた。そして「ここの施設も市や県からの援助で成り立っているが、今年4月からは障害者自立支援法もあって、利用者の人たちのためにももう少し収入を上げるような仕事をさせたいのが私たちの悩みです」と話した。