大仙市12月定例議会開会

学校給食費の収納にミス

栗林市長、議会に報告し陳謝(12月5日・火)

  市政報告する栗林市長大仙市の12月定例議会は5日本会議を開き、栗林次美市長が市政報告を行った。議会はその後、会期を20日までの16日間と決め、史跡の里交流プラザ「柵の湯」の使用料徴収条例の一部改正、市民体育館条例の一部改正、ドメスティック・バイオレンス等防止基金条例の制定など条例案9件、06年度一般会計補正予算案など予算案17件、それに「まほろば唐松中世の館」及び「工学博士物部長穂記念館」の指定管理者の指定など議決を求める案11件の合わせて37件を上程した。

  栗林市長は市政報告の冒頭、学校給食費の収納に不適切な取り扱いがあったとして、その説明をすると同時に「市民ならびに議員各位にお詫びしたい」と陳謝した。それによると去る10月に給食費滞納者との支払い計画相談の中で、今年2月と3月に受け取ったはずの給食費2万円が収納処理されてないことが判明。当時の状況を調査し、担当職員から事情を聴いたところ、その職員が使用していた鞄のサイドポケットから収納した現金と領収書の控え2枚が見つかったというもの。栗林市長は「今回の件については収納した現金と領収書の控え双方が見つかっており、この職員は当時、新しい学校給食センター建設に関する事務も担当しており、忙しさに紛れて処理することを忘れたもので、意図して収納処理を怠ったものではないと判断した。しかし、市民の信頼を失墜する行為であり、職員事故等審査委員会を開いて11月1日付けで減給10分の1、1カ月の処分にした」と報告した。

  さらに07年度の職員採用試験の合格者に関しては、定年前早期退職者が昨年を上回ることから、当初予定を3人上回る18人としたと述べた。また、10月23日に発生した高畑保育園児・進藤諒介ちゃん殺害事件に関しても「深く哀悼の意を表したい」と述べると同時に「今回の事件を踏まえ、要保護児童に係る対応策のマニュアルを作成し、このような状況に至らないよう早期発見に努め、児童相談所をはじめとする関係機関との連携の強化や福祉事務所内の体制の充実、要保護児童対策地域協議会の設置などを講じたい」と決意を示した。

  07年度から始まる品目横断的経営安定対策の対象となる担い手の経営体については10月末現在で、農業法人が22、集落営農組織は9の合わせて31が設立されたと報告した。
  最後に07年度予算編成では健全財政を念頭に、これまでの前例踏襲による予算編成を改め、真に必要な経費をもって各事業ともゼロからの積算を行うと同時に、全ての既存事業を見直し、コスト縮減を図るなど一層の引き締めの考えを示した。その一方で、各地域がそれぞれの地域課題に適切に対応するため設けた「地域枠予算」は、07年度も継続したいと述べた。

  また、この本会議で05年度の一般会計・特別会計歳入歳出決算は認定された。

  上程された「柵の湯」の使用料徴収条例の一部改正は、経営改善を図るため宿泊料金を一律1000円値上げするもので、来年4月1日から施行する。市民体育館条例の一部改正は、協和船岡地内に建設中の「サン・スポーツランド協和体育館」が完成し、来年2月1日から供用を開始するため、その名称や使用料などを規定するもの。体育館は鉄骨造り2階建て、延べ面積約2697平方メートルの大きさ。

  ドメスティック・バイオレンス(DV)等防止基金条例の制定は、その防止活動に役立ててもらいたいとの趣旨で、国際ソロプチミスト大曲から市に対し50万円の寄付があったことから、これを基金にさらに市としての対応額を加えて100万円を積み立て、今後のDVなどによる被害防止と被害者の支援を目的とした事業に使用する。

  一般会計補正予算は10億7899万2000円で、補正後の累計額は469億4450万4000円となる。補正による主な事業は、地域総合整備資金貸付事業費として1億3000万円、老人福祉施設整備事業費補助金として6000万円、入所児童数増加見込みに伴う法人立など保育所負担金約1億1869万円、生活保護世帯の増加に伴う生活扶助費約1億7899万円、農機具購入への助成である「あなたと地域の農業夢プラン応援事業費」約8508万円、そして凍上災被害による市道の災害復旧事業費として約4億3501万円など。

  地域総合整備資金貸付金と老人福祉施設整備事業への補助は、社会福祉法人あけとおり会(打川利雄理事長)が、来年4月オープンをめどに内小友の工場団地内に建設中の特別養護老人ホーム「テンダーヒルズ」に向けたもの。生活保護は632世帯から651世帯へと増えた。凍上災は今年2月から3月の異常低温で、市道20路線がひび割れしたための舗装への国からの補助。

  議会はこの後、12日まで休会し、13日と14日に一般質問が行われる。