大仙市12月定例議会

上程議案を可決、同意して閉会

イオン大曲SC進出反対請願は不採択(12月20日・水)

  大仙市の12月定例議会は20日、本会議を再開、上程されていた史跡の里交流プラザ「柵の湯」の使用料徴収条例の一部改正、市民体育館条例の一部改正、ドメスティック・バイオレンス等防止基金条例の制定など条例案9件、06年度一般会計補正予算案など予算案17件、それに「まほろば唐松中世の館」及び「工学博士物部長穂記念館」の指定管理者の指定など議決を求める案11件の合わせて37件を原案可決、同意した。陳情請願では、イオン大曲ショッピングセンター進出への反対請願は不採択とし、5件の意見書を可決して閉会した。

  可決された「柵の湯」の使用料徴収条例の一部改正は、経営改善を図るため宿泊料金を一律1000円値上げするもので、来年4月1日から施行する。市民体育館条例の一部改正は、協和船岡地内に建設中の「サン・スポーツランド協和体育館」が完成し、来年2月1日から供用を開始するため、その名称や使用料などを規定するもの。体育館は鉄骨造り2階建て、延べ面積約2697平方メートルの大きさ。

  ドメスティック・バイオレンス(DV)等防止基金条例の制定は、その防止活動に役立ててもらいたいとの趣旨で、国際ソロプチミスト大曲から市に対し50万円の寄付があったことから、これを基金にさらに市としての対応額を加えて100万円を積み立て、今後のDVなどによる被害防止と被害者の支援を目的とした事業に使用する。

  一般会計補正予算は10億7899万2000円。これに中仙小学校暖房設備改修工事のための補正予算として14日、996万8000円が追加提案、可決されており、補正後の累計額は469億5447万2000円となる。

  補正による主な事業は、地域総合整備資金貸付事業費として1億3000万円、老人福祉施設整備事業費補助金として6000万円、入所児童数増加見込みに伴う法人立など保育所負担金約1億1869万円、生活保護世帯の増加に伴う生活扶助費約1億7899万円、農機具購入への助成である「あなたと地域の農業夢プラン応援事業費」約8508万円、そして凍上災被害による市道の災害復旧事業費として約4億3501万円など。

  地域総合整備資金貸付金と老人福祉施設整備事業への補助は、社会福祉法人あけとおり会(打川利雄理事長)が、来年4月オープンをめどに内小友の工場団地内に建設中の特別養護老人ホーム「テンダーヒルズ」に向けたもの。生活保護は632世帯から651世帯へと増えた。凍上災は今年2月から3月の異常低温で、市道20路線がひび割れしたための舗装への国からの補助。

  可決された意見書は▽庶民増税の中止を求める▽「格差社会」を是正し、いのちと暮らしを守るために社会保障の拡充を求める▽療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等を求める▽秋田県の医師不足を解消し、地域医療の確保を求める▽森林・林業・木材関連産業政策と国有林野事業の健全化を求める─の5件。

  庶民増税の中止では、大企業や高額所得者への減税の一方で、庶民は定率減税や公的年金等控除等の縮小、配偶者特別控除、老年者控除などの廃止で増税となっていると訴え、庶民大増税は行わないように求めている。格差社会の是正では、政府の構造改革路線で3人に1人は非正規雇用という低所得者が増加しているとし、その改善を求め、さらに医療・介護・年金・障害者福祉・生活保護など社会保障制度の連続改悪をやめ、社会保障の拡充を訴えている。

  療養病床の廃止・削減では、これがが実施されると「介護難民」や「療養難民」を生み出し、「高齢者が地域で安心して療養できる施設やベッドをなくさないこと」「高齢者の患者負担をこれ以上増やさないこと」「リハビリの日数制限を撤廃し、個々の患者の必要性に応じて行うこと」を求めている。

  医師不足に関しては04年の新臨床研修医制度の開始以降、大学医局の医師不足から医師引き上げが発生し、県北地域は病院の存続にも関わる深刻な状態とその実例を挙げ、その解消と医師養成数の見直しを求めている。森林・林業・木材関連産業に関しては健全な森林の整備・保全の推進、林業・木材関連産業の再生などのための予算の確保、国産材の安定供給体制整備ならびに地域材利用対策の推進などを訴えている。