大仙市の生活保護世帯

年金減で高齢者の受給が増加(12月20日・水)

  大仙市の生活保護世帯は11月末で649世帯、保護者は849人となっている。昨年12月末に比べ27世帯、28人の増となった。このため同市では12月定例議会に約1億7900万円の補正予算を追加し、20日の本会議で可決された。

  生活保護世帯の増加は、中央は景気が回復したと言われるが地方まではその追い風はなく、働ける年代であっても職場を失ったり、年金額が減って生活できなくなったと支援を求める高齢者が多くなったため、と市福祉事務所。中には息子や娘からの援助をもらえなくなったと相談に訪れる高齢者も目立ち、生活保護を受けている56%は高齢者世帯という。

  同事務所によると国民年金を満額掛け、70歳以上になると月々約6万6000円の年金に約1万5000円の老齢加算金があったのが、04年から次第に減額され、今年4月からは廃止となった。これが年金暮らしのお年寄りの生活に響いたとみられる。

  生活保護は世帯を単位に▽生活扶助▽住宅扶助▽教育扶助▽介護扶助▽医療扶助▽出産扶助▽生業扶助▽葬祭扶助の8種類の扶助がある。このうち最も多いのが医療扶助で、今回の補正額の約7割、1億2320万円を占めている。これも高齢化の影響と見られる。  生活保護世帯への最低保障生活水準額は同市の場合、夫33歳、妻29歳、子ども4歳の標準世帯だと4月から10月までは月額13万1350円。11月から3月までの冬期間は暖房費加算となり、16万2210円となる。老人の2人暮らしなら夏場は9万5540円で、冬は12万1390円。70歳の一人世帯なら夏6万2130円、冬は8万2100円。いずれも昨年より2〜3%の減額となった。

  年金を受けている高齢者の場合、例えば70歳の場合、6万2130円の生活保護基準額から年金の受給金額が差し引かれた額が保護費として支払われる。

  しかし、こうした生活保護制度も来年度からは、資産価値が一定以上ある持ち家に住む65歳以上の生活保護世帯には保護費の支給をやめ、代わりに自宅を担保に生活費を融資する新制度に変わるという。

  生活保護費の抑制を図るためで、自宅の評価額が500万円以上の場合に適用され、一カ月の貸付額は生活保護費のうち生活扶助基準額の1.5倍以上とし、融資限度枠に達した時点で生活保護に切り替えるというもの。