好評のミュージカル「百婆」
3月に大仙市のドンパルでファイナル公演(2月4日・土)
| 百婆を演じる丸山さん。 | 百婆の一シーン。 |
日韓国交正常化40周年を記念して劇団「わらび座」(仙北市)が製作したミュージカル「百婆(ひゃくば)」のファイナル公演が3月17、18の両日、大仙市の中仙市民会館「ドンパル」で開かれる。佐賀県の「有田焼」400年の歴史に唯一名を残した女性を主人公にしたミュージカルで、昨年5月、物語の舞台となった有田町で上演されたのを皮切りに全国各地で約120公演を実施。日韓両国の音楽をふんだんに取り入れたユーモラスあふれる舞台は評判を呼んだ。
原作は芥川賞作家・村田喜代子の「龍秘御天歌」で、百婆仙をモデルに創作した。1610年代、深海宗伝の妻である「百婆仙」は夫と共に一族900人を率いて朝鮮半島から今の佐賀県に移り住み、日本の絵つけ文化と融合させた有田焼の基礎を築いた。
物語は故郷を離れ、苦労しながらも日本で初めての登り窯を築いて、藩主が将軍家に献上できるほどの磁器を焼き上げ、苗字帯刀を許されながらも死んだ夫。その葬儀を巡って「朝鮮式」でやりたいと望む百婆と日本で生まれ、日本人として生きていくために「日本式」でやろうとする息子たちとの対立をコメディータッチで描いたもの。
百婆仙は96歳まで生き、多くの陶工たちから尊敬され、親しまれた。最愛の夫を故国の流儀で送りたいとする百婆。「妻として、母として、海ば渡ってきた人間として、ゆずれんもんのあっと!」。陶芸の里のゴッドマザー百婆のバイタリティが巻き起こすユーモアに満ちた舞台は評判を呼んだ。
百婆を演じるのはわらび座の看板女優・丸山有子。青森県出身で、ミュージカル「男鹿の於仁丸」「春秋山伏記」「菜の花の沖」などでヒロインを務めた。また04年度わらび劇場公演ミュージカル「銀河鉄道の夜」でカンパネラ役を演じ、高い評価を得ている。
脚本・演出は五木ひろし公演や武田鉄也公演らの脚本・演出も手がけ、わらび座小劇場秋田弁コメディ「ぷろぽーず」の演出で爆笑の渦を巻き起こした吉本哲雄。
ファイナル公演は17日が午後2時から、18日は午後2時からと午後6時半からの2ステージ。入場料は前売り3500円、当日3800円。チケットは「ドンパル」のほかジャスコ中仙店サービスカウンター、大曲市民会館、協和市民センター「和ピア」、仙北ふれあい文化センター、横手市民会館、横手サティ、イオンスーパーセンター横手南店、新星楽器、榊田楽器、ブックイン105、荒川書店。
問い合わせはわらび座東北事務所(0187─44─3860)。