大仙市高齢者プラン

策定協議会へ素案を提示

介護予防と認知症対策を重点課題に(2月9日・木)

  大仙市では市の保健福祉計画となる「大仙市高齢者プラン」の策定に向けて8日、3回目の協議会を開いて「素案」を提示、意見を求めた。協議会の委員は医療・福祉、就労、福祉サービス、被保険者、高齢者団体、地域協議会、行政の各分野代表24人で構成されている。会長は大曲仙北医師会副会長の滑川五郎氏で、副会長は大曲仙北歯科医師会公衆衛生理事の井関時男氏。

  昨年12月21日に開かれた2回目の協議会では「高齢者実態調査」のアンケート結果の報告があった。根本正進健康福祉部長はこの日の協議会で「高齢者実態調査のアンケート結果とこれまでの委員の意見、それに市の総合計画や健康大仙21計画、第3期介護保険事業計画と照らし合わせ、整合性を図りながらこの素案を作った。さらに委員の意見や議会にも提示し、修正を図りながら今年度中には策定したい」と述べた。

  素案は▽高齢者プランの基本的な考え方▽高齢者の現状と課題▽高齢者保健福祉サービス対象者の将来推計▽保健福祉サービスの今後のあり方▽重点課題と施策の5章からなっている。

  基本的な考え方では「全ての高齢者を視野に入れ、健康な体づくりで寝たきりになることを予防し、意欲や能力に応じた主体的な社会参加で生きがいのある生活が営めるよう保健福祉水準の向上を図る」ことを目的に挙げた。今回の計画期間は06年度から08年度までの3年間とし、介護保険事業と合わせて3年ごとに見直しを行う。

  重点課題では高齢化社会を迎え、介護を必要とする状態にならないよう介護予防が重要課題と位置づけた。また老人性認知症の増加が深刻な社会問題となっているとし、▽介護予防対策▽認知症対策▽地域福祉ネットワークの充実▽保健福祉施策の推進を重点施策に挙げている。

  そのうち介護予防では▽高齢者一人ひとりの健康度評価に基づいた保健サービスの充実▽介護予防意識の向上▽高齢者支援ボランティアの育成と活動の場の拡大▽要介護状態になることを予防するための地域におけるリハビリテーション体制の整備▽要介護高齢者の家族を対象とした健康管理サービスや介護技術の研修機会の提供に力を入れる─としている。

  また認知症対策では相談体制の充実と早期発見・早期対応による予防対策を進め、さらに認知症高齢者が地域で自立した生活が送れるよう症状や家族構成に応じた支援体制の充実を図りたいとしている。また▽徘徊の習慣のある認知症高齢者の早期発見による保護活動の充実と強化▽認知症予防の意識向上▽認知症高齢者を見守り、支援する地域づくりの推進などを目標に掲げている。

  地域福祉ネットワークの充実では「福祉活動の組織化を図り、地域福祉活動の中核的組織である社会福祉協議会の強化を図る」としている。また民生・児童委員や身近な相談機関による相談・情報提供体制の充実を図りたいとしている。

  保健福祉サービスの充実では質的向上を図るため人材の養成・確保に努め、高齢者が住み慣れた地域で健康で明るい生活を送るため、保健・福祉・医療の連携した体制を整えたいとの施策目標を挙げている。

  この日の協議会では認知症対策の充実を求める意見が多く、さらにうつ病や認知症からの自殺防止にも力を入れてもらいたいなどの要望もあった。