献血者確保へ

大仙保健所で合同会議

献血への不安解消へ努力を(2月16日・木)

   大仙保健所(県仙北地域振興局福祉環境部)では15日、市町村献血担当者会議と仙北地域献血推進部会の合同会議を開いて06年度の献血目標や献血車の配車日程などを決めた。会議では最近の献血状況も報告されたが、05年4月から06年1月末までの県内9保健所に与えられた「献血目標達成率」では大仙保健所が77.6%に止まり、9保健所の中のワースト1となっていることも分かった。このため部会では「献血に対する不安を取り除くためのPRにもっと力を入れるべきでないか」などの意見も出て、県赤十字血液センターや同保健所でも「献血ふれ合いキャンペーンなどを通じて努力したい」と述べていた。

  部会は仙北組合総合病院の太田敏彦薬局長を部会長に大仙市、仙北市、美郷町の企業代表や医師、高校教諭など13人で構成され、3市町の保健師や担当職員ら合わせて26人で会議が行われた。始めに永井伸彦所長は献血事業への協力に謝辞を述べながらも「管内の献血は厳しい状況でいかに献血者を確保していくかが重要課題となっている」と06年度も事業所献血の協力を求めることを最重点課題に実施したいとの考えを述べた。

  血液センターや同保健所によると05年度の献血目標人数は全県で4万7066人だったが、1月末現在での献血者数は4万566人で96.8%の達成率となっている。なかでも大仙保健所は77.6%で、2月、3月分の献血活動を見込んでも達成はかなり厳しい状態。

  このため同保健所では献血者の確保には事業所からの協力は欠かせないとして管内246事業所に3月15日までの締め切りで「献血意識調査」を実施、現在、回答をもらっている。

  大仙保健所が目指した05年度献血目標数は大仙市、仙北市、美郷町の3市町合わせて4028人だった。これに対して献血実績は3127人で、まだ901人不足している。しかし目標を達成し、オーバーしている地域もある。中仙地区で、ここは118.3%と献血実績の〃優等生〃となっている。それを支えているのはジャスコ中仙店で、同店では積極的に「ふれあい献血キャンペーン」を実施。それに歩調を合わせて血液センターと大仙保健所では新聞に折り込みチラシを入れてPRに力を入れている。キャンペーンの効果は大きく、例えば平日に献血車が回っただけの昨年7月19日だと13人だったのが、キャンペーンを実施した8月14日では55人と大幅に献血協力者が増えている。

  この日の部会では1月末現在での職業別の献血者の人数も報告されたが、4万566人のうち会社員は1万7799人で、前年同期より1401人増。公務員は7121人で685人減、高校生も4847人で248人の減となった。公務員の献血が減ったのは市町村合併もあって、その多忙さでゆとりがなかったのも一因と見られる。一方の高校生の場合は少子化でクラス全体も減っており、その影響もあったようだ。

  年代別では16歳から19歳の若者が前年より減り、20代から60代がやや増加している。体のもっとも活動期にある高校生を含む若者の減少傾向に対して高校教諭をしている委員からは「献血への理解を深めてもらうためにも高校にその必要性を説く専門の講師を派遣するなど工夫すべきでないか」との意見もあった。

  また企業に求めた「献血意識調査」に対する回答でも中には「体力に不安があったり、献血で体調が崩れるのではないかと不安を持っている社員もいる」と協力への判断方法を求める意見もあり、委員からも「不安を解消する努力がもっと必要でないか」との意見が出された。これに対しては保健所、血液センター側も改善に向けた努力を重ねたいと前向きの姿勢を示した。

  最後にこの日の会議では06年度分として国から本県に割り当てられた原料血漿確保目標量は8506リットルであり、これを確保するため全体の血液確保目標量を1万9410リットルとし、献血者の目標数を5万5000人とするとの報告があった。血液量では前年比410リットル、目標人数では同1000人減となった。これは過去の実績から見て供給見込みが減ったためという。

  この目標に基づいて県内各保健所と血液センターなど施設別の献血目標人数も割り当てられたが、大仙保健所では200ミリリットル献血を1213人、400ミリリットルを3077人の計4710人とし、献血車の配車日程などを決めた。