グランプリはピアノの黒岩さん
予選通過した17人が熱演、熱唱(1月8日・日)
第18回大仙市大曲新人音楽祭コンクールは8日、大曲市民会館を会場に予選を通過した17人によって優秀者演奏会が行われた。審査の結果、グランプリ(副賞30万円)にはピアノ部門に出場、バッハの「トッカータ
ハ短調BWV.911」を演奏した黒岩悠さん(27)に輝いた。黒岩さんは東京都出身で現在はイタリアのイモラ国際ピアノアカデミーディプロに留学中で、明日、東京で演奏会があるため成績発表の前に上京した。
コンクールには76人のエントリーがあったが、7日の予選ではピアノ部門で3人、弦・管・打楽器4人、声楽2人の計7人が欠場、69人によって熱演が展開された。そしてピアノ部門で5人、弦・管・打楽器で8人、声楽4人が予選をくぐり抜けた。
午後0時半から始まった優秀者演奏会には音楽ファンも次々と詰めかけ、約350人の聴衆で膨らんだ。そしてピアノ、弦・管・打楽器、声楽の順で演奏が行われた。声楽家やクラリネッティスト、ヴァイオリニスト、作曲家、ピアニストの6人の音楽家が審査員を努めた。17人はピーンと張りつめたホールで、若手音楽家らしい情感タップリの演奏を聴かせ、聴衆を酔わせた。一人ひとり演奏が終わると会場からは感動と励ましの拍手が沸いていた。
新人の演奏が終わった後は昨年のグランプリ奏者である市川雅己さん(29)=東京都・洗足学園音楽大学ピアノ科講師=が記念演奏した。
表彰式で審査員を代表して内山洋氏(クラリネッティスト)は「みんな素晴らしいものをもってこのコンクールに集まってくれた。ただ楽器をうまく吹いたり、弾いたり、歌って表現したが、自分の体、心という強力な楽器があることを忘れてはならない。そしてエネルギーを使い、ほとばしるものを出してほしい」と述べた。
栗林次美市長は審査員と出場者、そして実行委員会、市民のボランティアにお礼を述べた後、「大仙市は昨年3月22日に8市町村が合併して誕生した。この音楽祭は旧大曲市の時代から続いている。今回で18回を数えたが、大仙市となってもその伝統をしっかりと受け継いで、これからも継続していきたい」とあいさつした。
グランプリ以外の入賞者は次の通り。
◇優秀賞=西巻有希子(宇都宮市在住、弦・管・打楽器)、谷藤ひろ美(盛岡市在住、声楽)
◇奨励賞=進藤麻美(東京都在住・ピアノ)、小野寺緑(仙台市在住、弦・管・打楽器)、近野賢一(京都府在住、声楽)