大仙市大曲小の5年生
琴や俳句、日舞、わら細工などを学ぶ(1月31日・火)
| 子どもたちにとってわらを編むのは魔法のように見えた。 | 琴の不思議な音の美に魅せられた子どもたち。 |
琴や俳句、日本舞踊など「和の文化」と出会おうと31日、大仙市の大曲小学校(中村和樹校長・児童数985人)で5年生児童の体験学習があった。日本の伝統文化に触れ、親しみ、その良さを味わってもらおうと総合的な学習の時間を使い、午前9時半からお昼ごろまで学習を行った。
開かれたのは「俳句」と「墨絵」「茶道」「生け花」「わら細工」「日本舞踊」、それに「和太鼓」「民謡・三味線」「琴」の9種類。5年生の児童166人はそれぞれ体験したい学習を選んだ。
子どもたちのために琴や日本舞踊、茶道、俳句、墨絵など大勢の講師たちがボランティアで指導に来た。琴は大曲大町の伊藤のぶ賀さんら5人、日本舞踊は大曲大花町の藤間寿々穂さんら3人、茶道は内小友の鎌田社中代表の鎌田京子さんら12人が学校に詰めかけた。わら細工は蛭川の田口直太郎さんとボランティアコーディネーターの鈴木樹さん(大曲大花町)が指導した。俳句は大曲須和町の河原啓一さんと大曲田町の奥田敦夫さん、墨絵は大曲栄町の阿部武文さんが、生け花は大曲福田町の栗林登さん、和太鼓は堀見内中田茂木の高橋江里子さん、民謡・三味線は新谷地の佐藤昌月さんと東ヱイ子さんだった。いずれもその道のベテランばかり。
一番の人気は「わら細工」で36人の児童が集まった。田口さんは草履やサンペという昔、まだ長靴がなかった冬に履いたわらの靴のミニチュアを展示しながら「わらを編んでこんな履物も出来るんだよ」と見本を示した。子どもたちは「エーッ」と驚いたが、わらを手にサクサクと編んで縄を生み出す〃魔法〃のような仕草をジッと見つめ、「さあ。やってみて」と勧められると早速、挑戦。中々、編めないわらに手こずり「何だこれ?」と悪戦苦闘していたが、慣れて来ると面白そうに編んでいた。
琴の教室には13人の児童が参加した。5人の講師たちが子どもたちに囲まれ、まず音符の読み方を教えた。琴の音符は漢数字の組み合わせ。それでリズムを覚え、そして親指と人指し指、中指に爪を差し込んで13本の弦を弾いて音を出すことに挑戦。
講師の指先の動きをジッと見つめ、「さくら、さくら」と華やかな音で曲が流れると興味深そうに瞳を輝かせ、熱心に習い始めた。斎藤美優さんは「不思議なほどきれいな音。実際に習ってみたい」と夢を燃やした。
日本舞踊には女の子ばかり8人が参加。全員が浴衣姿となって藤間さんら3人の講師から踊りの手ほどきを受けた。講師は「さくら」や「荒城の月」の歌に合わせて華麗で気品に満ちた踊りを披露。子どもたちは正座しながら、その踊りに熱い視線を向けた。「踊りはお辞儀に始まって、お辞儀に終わります」と藤間さん。一人ひとりに扇子を持たせ、その扇子の動きで大きな波になったり、さざ波となり、また花の散る様子を表現した。子どもたちは踊りの奥の深さを実感しながら、講師の先生たちと一緒に踊りを習った。
俳句、墨絵、そして茶道でも和太鼓、民謡・三味線の教室でも子どもたちは夢中になって日本の文化に触れ、熱心に学んだ。先生たちは「子どもたちはインターネットで様々、調べて来るけど本物の体験は違う。今日の勉強から子どもたちはきっと日本文化の奥の深さを味わったと思う」と見守っていた。