大仙市のグランドパレス川端で開催
青少年の健全育成目指して委員らが研修会(7月7日・金)
少年保護育成委員県南地区連絡協議会が6日、大仙市大曲浜町のグランドパレス川端で開かれた。協議会は県南の大仙、仙北、横手、湯沢の各警察署ブロックごとに毎年、持ち回りで開催しているもので、県警本部の松野幸憲少年課長、杉本俊比古県民文化政策課長らを来賓に県南各地の少年保護育成委員、各警察署の生活安全課長や少年補導職員ら約150人が参加、研修を通じて少年の健全育成への連携を深めた。
始めに少年の非行防止と健全育成に長年、貢献してきた18人の委員へ杵淵智行県警本部長表彰が行われた。そして池田利夫大仙地区少年保護育成委員会長が「子どもたちが健やかに育つ環境に多くの問題があるのが昨今の状態。家庭が少し傷んでいるような気がする。私たちは日々の生活の中で少しでも良くなることを願いたい」とあいさつ。
続いて佐藤憬(さとる)大仙警察署長が、藤里町で発生した小学1年の児童が殺害された事件に触れ、「子どもの安全に対する脅威はもはや都会も地方も差がなく、身近にあることを示した」と警鐘。そして全国的にも少年による殺人や強盗など凶悪な犯罪が多発している問題を捉え、「家庭における教育力、地域社会の抑止機能の低下、情報化社会の進展など少年を取り巻く環境の著しい変化にある」と分析。こうした問題に「改めて大人の責任の重大さを痛感している」とし、「地域や学校、家庭、関係機関がそれぞれの立場で役割を分担し、将来を担う少年の健全育成に向け、それぞれが出来ることを着実に実行することが大事だ」と訴えた。
研修会では同市板見内の霊仙寺住職で元大曲小学校長の中村秀男氏が「子ども三人が坊さんになって」と題して講演。中村氏は成長した3人の子どもが皆、坊さんになったことを紹介し、「子どもたちに坊さんになれと勧めたわけではない。自分の人生は自分で決めなさいと言うのが私の主義で、3人とも自分の考えで坊さんになった」と話した。
そして坊さんとして「多くの人と接する機会があるが、親を悪くいう人がいる」と叱責し、僧侶であった義父は「私にとって尊敬する師匠でもあり、父に対しては探してであいさつをやった」と親を大事にすること、年配の人を尊敬することは「親として体を張ってでも子どもたちに教えなければならない」と強調していた。
さらに「夫婦仲が悪いと子どもには決して良くない。子どもはそれを見て育つ」と家庭円満こそ大切な幼児教育だとも訴えた。また、子どもにとって最も辛いことはその存在感を無視されることであり、信頼関係も一瞬で失うとし、子どものやる気を伸ばすためには「褒めることだ」と専門の音楽とは縁のない卓球を中学校で指導、部員のサーブやフォームを盛んに褒めたたえ、それが練習の「原動力」となったと全国大会で団体優勝させた秘訣も語った。
最後に数々のボランティア活動で昨年、第21回日本青少年研究所主催「優秀活動賞」や第9回ボランティアスピリット「全国ブロック賞」を受賞した秋田修英高校福祉部の生徒11人が登場。知的障害者施設や老人ホーム、小学校や公民館などから要請を受けて行っている「友愛演芸交流」活動である軽音楽やマジックショーなどを披露、参加者から盛んな拍手を受けていた。
協議会での受賞者は次の通り。
◇20年勤続表彰=西成嘉一(湯沢)、菅原教一(羽後)、滝澤将史(同)、藤井正貢(大仙)、小林吉之助(同)、大野隆(美郷)、畠山金男(同)
◇10年勤続表彰=戸田義昭(横手)、渡部卓(同)、谷藤博克(増田)、中山加代子(湯沢)、後藤博(同)、小山田和人(大仙)、武藤一明(同)、渡部良太郎(同)、西嶋三吉(同)、佐藤吉男(同)、佐東忠之(同)