空き家を調査

大仙市で防犯対策

951軒、約3割は連絡先不明(7月14日・金)

  今年4月、岐阜県中津川市の空き店舗で女子中学生が殺害された事件を受けて、大仙市の消防安全課では店舗も含む、市内の空き家の軒数を調べていたが10日現在までに951軒あることが分かった。そのうち258軒、27.1%は連絡先不明で、同課では所有主が分からない空き家についてはもう少し掘り下げて調べてみたいと話す。

    5月から各地域の民生委員241人を通じて調べた。その結果、大曲地域は380軒の空き家があって、連絡先不明は189軒にも上った。次が中仙地域で134軒、連絡先不明は9軒、神岡95軒・連絡先不明1軒、協和93軒・同10軒、西仙北90軒・同20軒、仙北64軒・同1軒、太田51軒・同15軒、南外44軒・同13軒だった。

  空き家の中には無施錠の家もあり、連絡先が分かったため防犯上、施錠してもらうことにした。また、電気がついたままの家もあり、調査した結果、知り合いの人がその空き家にある仏壇を拝むに来た際に電気を消し忘れたためだった。

  中津川市での事件は高校1年の男子生徒が交際相手の中学2年の女の子を空き店舗に呼びつけて殺害したもので、店舗は少年らのたまり場になっていた。このため空き店舗を含めた空き家を把握し、防犯上問題はないかと消防安全課では民生委員を通じて調査を依頼していた。しかし、空き家といっても無断で立ち入るわけにいかないため、外観上から観察し、施錠されているかどうかを確認した。

  同課では「今のところ、少年らのたまり場になっているとの報告は受けてないが、空き家については町内会などを通じて注意してもらうよう協力を願いたい。また、各地域に自主防災組織づくりを勧めており、その組織がまとまればもっと監視の目も高まると思う」と話す。

  空き家対策では今冬の豪雪でも問題になった。誰も屋根の雪を下ろす人がいない上に隣家や通学路に接し、倒壊すれば市民の生命、財産に被害を及ぼすおそれがあるとして、所有者が不明、もしくは所在が不明な建物及び所有者が自ら危険回避の措置を取れない建物は市が新たに制定した「雪害対策実施要領」に基づき、今冬は2軒を取り壊した。

  また、今年4月には同市大曲西根の元工務店の屋根のトタンが剥がれ、いつ飛んでもおかしくない状態となっていたため、広域消防本部大曲消防署のレスキュー隊の協力を得てトタンを剥がす緊急処置もしている。