お年寄りとの交流で学んだ楽しさ
小学生らがボランティア体験を発表(7月27日・木)
「第5回進む少子高齢社会を考えるみんなの集い」が26日、大仙市大曲の広域交流センターで開かれ、小学生がボランティア活動を通じて高齢者との交流体験を発表、「おじいさん、おばあさんたちも楽しそうに遊んでくれて、これからも一緒にいろんな活動をしたい」などの報告があった。社団法人秋田県高齢者介護支援協会仙北地域支部の主催で、小学生から高校生、そしてお年寄りまで約150人が参加した。
始めに米沢稔支部長は前支部長の細谷昭雄氏が介護支援協会の副会長に就任したことを報告すると同時に、小学生から高校生、そして老人クラブまで多くの参加があったことに感謝の言葉を述べた。
そして来賓を代表して栗林次美市長は「高齢者の割合が高く、子どもたちの割合が低い社会となったが、我々はそれを受け止め、様々な対策をやっていかなければならない。しかし、行政だけでは不十分であり、行政でやれないことを市民と共に手を組み、知恵を出し合い、高齢者、そして子どもたちを大事に育てる環境を目指したい」と呼びかけた。
集いの第1部では秋田修英高校1年の田中里美さんの司会で、3つの小学校の子どもたちがボランティア活動の体験発表をした。
花館小の子どもたち3人は6月に行った「鹿島流し」のため、老人クラブの人たちから舟づくりや鹿島のわら人形作りを手伝ってもらいながら、「昔の思い出などを語ってもらった」とその交流の楽しさを報告。土川小の子どもたち7人は地元の老人保健施設「幸寿園」を訪問し、窓拭きを手伝ったり、手踊りや笛の演奏活動、そしてお年寄りを「ふるさと教室」に招いて、お手玉など昔の遊びや畑つくりをやってもらった体験を語りながら、「おじいさん、おばあさんたちとの交流を通じていっぱい教えてもらいたいことがある」と語った。角間川小の児童3人も学校での「はまぐらの集い」で竹馬や竹とんぼなどを造って遊んだ三世代交流の思い出を語り、「とても楽しかった」と報告していた。子どもたちはお年寄りとの交流を通じて、優しさや人と人とのふれ合いの仕方などを学んだようだった。
続いての第2部では秋田修英高校福祉活動部が登場し「歌と踊りとマジック」の楽しいショーとなった。民謡「生保内節」の披露では、伴奏のテンポがかみ合わず、登場した女子生徒の独唱となったが、会場からは盛んな掛け声と手拍子が沸き上がって、盛り上がった。そして福祉活動部顧問の加藤勇孝先生をリーダーにマジックが始まると、会場からは「エーッ」と驚きの声。福祉活動を通じて笑いと涙、そして感動を与えたいと努力している生徒たちの一生懸命な姿に会場からは大きな拍手が送られていた。
第3部では「身近なところで、楽しくボランティア活動を続けるには」をテーマにシンポジウムが行われた。歯科医で、同支部運営委員会長の井関時男さんが司会、秋田魁新報大仙支局の小林和彦支局長が助言者となって、お話ボランティア「そよかぜ」代表の佐々木姓さん(刈和野)、のびのびらんどグループ代表の伊藤八重子さん(大曲)、柵の案内人「ほたるの会」代表の伊藤茂昭さん(仙北)がパネリストを努めた。
佐々木さんは「ボランティア活動を楽しく続けるには、家事など家のことを済ましてから参加するのが大事」と家族の理解を求めることに重点を置いた。伊藤さんは花火通り商店街にある交流施設「花火庵」を借りての活発なイベント活動を報告しながら、「一生懸命動けば人の心を変えることができ、協力者も出てくる。一人ではやれなくても、仲間の力と知恵で一生懸命やれば、喜びも連れてくる」とボランティア活動の喜びを語った。さらに柵の案内人の伊藤さんは「まちづくりは郷土の誇りであり、そのためには地域を知るべきだ」と国指定史跡「払田柵跡」の広大さを知るため、外柵に旗を立てる活動や同史跡を会場に行っている「冬まつり」でのミニカマクラでロウソクを灯す「蝦夷(かい)ほたる」や柵の案内人としての活動を報告していた。小林支局長は「ボランティアだからと身構えず、動きたい時、時間があった時、気軽にやったらいいのではないか」と助言していた。フロアで聞いていた秋田修英高校福祉活動部の生徒は「お年寄りとのふれ合いは楽しい。社会人になっても機会があればデイサービスなどでボランティア活動はやりたいし、後輩もしっかり引き継いでもらいたい」と訴えていた。