ゴミの不法投棄撤去ボランティア

県産業廃棄物協会県南支部

大仙市中仙地域、トラック6台分も(7月28日・金)
 
   30年以上も前に使った農業機械も出てきた。   鉄類だけ分けたが、中には腐食して使えないのも多い。

  秋田県産業廃棄物協会県南支部(佐藤政雄支部長)は28日、「不法投棄廃棄物撤去キャンペーン」として大仙市中仙地域の下鶯野で不法投棄されたゴミの撤去をボランティアで行った。現場は玉川沿いの窪地で、バックホーを使って掘り起こし、搬出したゴミは4トントラックで5台分、2トントラック1台分にもなった。

  同協会が「日ごろ、地域から世話になっている分を自分たちの技術でお返ししたい」と10年ほど前から実施しているキャンペーンで、県南各地を持ち回りで実施している。協会加入62社のうち、この日は大仙市と仙北市、美郷町の業者を中心に24業者から30人が参加。また、地元からボランティア4人、それに大仙市職員や大曲保健所職員、大仙警察署の警察官ら合わせて約50人の規模となった。

  午前9時に中仙総合支所に集合した出発式で佐藤会長は「地域の環境美化に少しでも役に立てたらと年1回、不法投棄物の撤去作業を行っている。今日は地域住民の方もボランティアで参加してくれるとのことであり、私どもの意図しているキャンペーンができる。心からお礼を申したい」と謝辞を述べた。続いて大仙保健所の神馬諭環境指導課長、久米正雄大仙市助役があいさつ。二人は「不法投棄を無くしたいと行政としても監視の目を強めているが、後を断たないのが現状。それだけに今回の活動こそ、不法投棄防止につながるものと期待している」と述べた。また、大仙警察署員も産業廃棄物など不法投棄で検挙された過去の事例を挙げ、「警察としても取り締まりを強化しているが、このようなキャンペーンを通じて一人でも多く法の遵守意識が高まってもらうことを願いたい」と訴えていた。

  撤去作業は市役所や保健所から事前に情報をもらい、協会の役員が現場を下見した上で場所を選択している。今回の下鶯野の現場はかなり長い間、不法投棄の場になっていたようで、手作業では無理と判断。大型重機であるバックホーを持ち出して蓄積されたゴミを掘り出す作業から始まった。

  バックホーのバケットで掘り起こすと冷蔵庫からテレビ、ヤカン、トタン板、空き缶、ストーブ、車のタイヤ、さらには農業用ビニールなどありとあらゆる廃棄物が出てきた。中にはプロパンのガスボンベや煙突、車のバッテリー、さらには30年以上も前に使った農業機械も出てきた。タイヤだけで80本もあった。

  参加者はゴム手袋で再利用可能な鉄類と一般ゴミとを分類したが、鉄類でも長年、地下に埋もれていたため、再利用は不可能なものが多かった。「おそらく今のように環境汚染という言葉が生まれる前から、ゴミ捨て場として使われていたのだろう」と協会の役員たち。作業は2時間の予定だったが、予想以上のゴミの量に午後からは役員だけが残って撤去した。