美郷町千屋小と相互交流30年
星空を観た─御田小の児童、2泊3日の交流楽しむ(7月31日・月)
東京都港区の御田(みた)小学校(福永睦子校長・児童数221人)の子どもたちと引率の先生や父母ら40人は29日から2泊3日の日程で、美郷町の千屋小学校(三浦美保子校長・児童数254人)と交流し、31日、楽しい思い出をいっぱい残して帰京した。両校との相互交流は今年で30年目を迎えた。
御田小学校との交流は、千屋小学校を母校とするOBが上京後、港区内で家庭を持ち、その子が御田小学校に入学した時に「故郷の子どもたちと交流させたい」と働きかけたのが切っ掛けとなって始まった。3年前、千屋小の5、6年生8人が上京した際には御田小学校の父母らの案内で、千屋小のOBでもある東京大学の佐々木毅元総長と面談したこともある。
今回は相互交流30周年ということもあって御田小からは4年生から6年生まで19人の児童と福永校長のほかに港区の高橋良祐教育長も同行した。
御田小学校は東京タワーや赤穂浪士の墓地があって有名な「泉岳寺」の近く。秋田新幹線「こまち」で秋田入りした一行は、29日午後1時過ぎに学校に到着。教職員らが出迎えて、ホームスティ先の家族とその子どもたちと対面した。相互訪問は児童から希望を取っての実施だが、6年生の中には「秋田の思い出が忘れられない」と3年間も続けて来た子もいる。
学校では事前に御田小の子どもたちから「秋田でやってみたいこと」のアンケートを取っているが、多くは「川遊び」や「かぶと虫捕り」「花火」などだった。
歓迎式で千屋小の三浦校長は「ようこそ千屋小学校へ。緑あふれ、自然がいっぱいの千屋でいっぱい思い出を作って下さい」と述べた。そして児童を代表して齋藤千尋君も歓迎の言葉を述べ、齋藤敏彦PTA会長は「この30年間で御田小の児童、父母ら937人、千屋小の児童、父母ら596人が相互訪問している」と報告し、「この交流をさらに成長させたい」と期待していた。
港区の高橋教育長は「子どもたちは新幹線に乗ってから嬉しくてウキウキしていた。30年間も交流できたのは秋田の皆さんの温かい気持ちがあったからだ。子どもたちはこの大自然の中で皆さんたちと遊び、お話しするのを楽しみにしている」と礼を述べた。御田小の児童代表は「初めて千屋小学校を訪れた時、御田小の2倍以上もある校庭の広さにビックリしました。楽しい思い出をいっぱい作って帰りたい」とあいさつしていた。
最後に受け入れ家族と対面し、子どもたちはそれぞれの家庭へと向かい、引率してきた教諭や保護者らは温泉宿泊施設「サンアール」に向かった。同夜は千畑交流センターで両校の関係者による30周年記念式典を開いた。
| 最終日はかぶと虫捕りやスイカ割りも楽しんだ。 | みんなで野菜パーティを開いて別れを惜しんだ。 |
ホームスティした19人の児童は31日朝、再び千屋小学校に集合し、かぶと虫捕りを体験。子どもたちは虫かごに2匹、3匹と入れて東京への大事なお土産にしていた。そしてスイカ割りやトウモロコシ、枝豆、キュウリ、トマトなど野菜を囲んで屋外で野菜パーティを開いて、千屋小学校の子どもたちと別れを惜しんだ。
御田小の子どもたちはホームスティ先の家庭で夜はバーベキューをやり、星空も観た。そして日中は同町の「せせらぎ公園」で川遊びをしたり、田沢湖へとドライブした子もいた。横手市の秋田ふるさと村を見学した子もいた。
上田杏里紗さん(4年)は「楽しいことがいっぱいだった。街灯がなくて、外が暗かったけど、星空がきれいに見えた。花火も楽しかった」と感想を述べた。三浦校長は「もう30年にもなりますから、卒業後も子どもたちの交流は続き、中にはお互いの結婚式に招待したり、千屋小の子どもたちが東京の大学に入ると御田小の友だちがお祝いに駆けつけてくれたという嬉しい話しもいっぱいあります」と話した。御田小の福永校長も「親から離れ、よその家に泊まるということは子どもにとって勇気が必要だが、一度、秋田に行った子はもう一度行きたいと言うから、秋田の人たちの温かさとこの大自然が何とも言えないんでしょうね」と述べた。
千屋小からは8月19日から2泊3日の日程で5〜6年の児童11人と引率の先生ら7人が上京し、御田小の児童の家庭にホームスティする。千屋小の子どもたちはディズニーランドの見学を楽しみにしており、受け入れ先のお父さん、お母さんたちは最高裁判所を見学させたいと日程を調整しているという。