秋田おばこ節全国大会

大賞の部では大仙市の深瀬さんが優勝(6月4日・日)

  第18秋田おばこ節全国大会は4日、大仙市大曲市民会館で行われ、大賞の部では同市長野の保育士・深瀬康子さん(23)が優勝した。深瀬さんは5回目のチャレンジで大賞を射止めた。昨年3位だった深瀬さんは「優勝は信じられないけど去年の悔しさを倍にして歌った。とても嬉しいです」と喜びの涙を浮かべながら、優勝旗を手に語った。

  「おばアーこナー  何んぼになる  此の年  暮らせば  十と七つ」で知られる民謡「秋田おばこ節」。全国大会はその秋田の民謡を代表する歌を末永く伝承し、普及を図りたいと大仙市と秋田おばこ節全国大会実行委員会の主催で始まった。

  大会は大賞の部と70歳以上の熟年の部、中学生以下の年少の部に分かれて行われ、大賞の部には全国から100人のエントリーがあったが出場は91人だった。熟年の部には42人、年少の部には13人がチャレンジした。会場には民謡ファン約900人が詰めかけた。

  審査は財団法人日本民謡協会理事・佐々木貞勝氏ら5人が努め、財団法人日本民謡協会教授の佐藤昌月氏らが三味線を、秋田県民謡協会助教授の高橋秋清氏らが尺八、そして秋田県民謡協会教授の佐野政子氏らが太鼓・おはやしの伴奏をした。

  大賞の部では20人が予選を通過、その中で決勝の歌合戦が行われた。聴衆は歌い手一人ひとりの個性や声の伸び、艶(つや)にうっとりとし、1曲ごとに大きな拍手を送って楽しんでいた。

  大賞の部の成績発表で佐々木審査委員長は「いい歌を聴かせてもらった。秋田おばこ節は難しい歌だ。それを歌えるということは幸せなことだと思う。私たちは基本と秋田おばこ節を自分のものにしているかで歌を聴いた」と述べた。

  大賞の部で優勝した深瀬さんは栗林次美市長から優勝旗や内閣総理大臣杯や知事杯、市長杯などが贈られると感激で涙顔だった。深瀬さんには副賞として10万円の賞金も贈られた。深瀬さんは両親も民謡好きで、母が三味線を弾いていることから8歳の時から民謡教室に通って習った。「これからも保育士を続けながら、歌い続けたい」と語った。

  大賞の部の審査の間には過去の大会で優勝した藤原美幸さん(秋田市)、須田政博(由利町)、高橋一郎さん(山内村)が登場、それぞれの得意歌を聴かせ、聴衆を沸かせた。

  成績は次の通り。

  ◇大賞の部▽準優勝=中村勝人(由利本荘市)▽3位=森川クミ子(大仙市)▽敢闘賞=浜口優花(大仙市)、大塚有朗(千葉県)、和賀由里子(羽後町)、浅野晴香(秋田市)

  ◇熟年の部▽最優秀賞=佐藤良雄(にかほ市)・副賞3万円▽優秀賞=佐藤栄子(秋田市)▽敢闘賞=鈴木金市(由利本荘市)▽努力賞=鈴木ミヨ(秋田市)、田村琴(大仙市)、畠山利子(大館市)、木村八重子(大仙市)、佐々木俊子(秋田市)

  ◇年少の部▽最優秀賞=冨岡沙樹(生保内中)▽優秀賞=倉田珠衣(太田中)、地主和希(生保内中)▽奨励賞=山上衛(岩見三内中)、佐藤美由紀(田代中)、伊藤香(湯沢北中)、小松博美(生保内中)、高橋千歌(仙北南小)、嵯峨由実子(秋田中通小)、宮原竜大(平和中)、高橋大成(西目中)、高橋賛博(仙北中)、高橋拓海(仙北南小)