大曲の花火

渋滞対策検討会

シャトルバス運行、事業主体を求める要望も(6月7日・水)

 大仙市で6日、「大曲花火渋滞対策」の14回目の検討会が開かれた。検討会は国交省湯沢河川国道事務所と県、市の道路関係者、大仙警察署、それに大曲商工会議所など花火大会関係者16人の委員で構成され、03年11月に発足した。

  この日は事務局の湯沢河川国道事務所から、これまでの検討会に基づいて実施した成果と課題が報告された。「全国花火競技大会・大曲の花火」は近年、大曲地域の人口の15倍に当たる60万人を超える観光客となっている。中でも1昨年は70万人という空前の記録を残した。このため車だけでも約6万台が市内に入り、大会終了後は異常な渋滞が発生し、車は深夜まで身動きできない状態になっている。

  これを少しでも改善したいと検討会では04年大会から横手市の「秋田ふるさと村」に車を止めて、そこから横手駅までバスで行き、列車に乗り換える「パーク&シャトルバスと鉄道利用」の試験実施や大曲西道路飯田ランプ高架下をバス駐車場に利用、さらに県境や国道分岐点に「花火大会」当日は迂回路を利用するよう大型貨物車にチラシを配布して呼びかけたり、ホームページや携帯サイトを通じて駐車場情報をリアルタイムで流した。

  また、昨年は大曲西道路の未供用区間である山根インターチェンジ(IC)から大曲IC間を暫定開通させたほか、秋田ふるさと村からバスで大曲に乗り入れる「パーク&シャトルバス」も試験運用、同時に携帯サイトから渋滞を避ける迂回路情報も流した。

  その結果、大曲西道路の暫定開通で国道105号の著しい渋滞はいくぶん緩和し、携帯サイトから迂回路を知って利用したという情報も得られた。しかし、パーク&シャトルバスは湯沢河川国道事務所が窓口になって利用者モニターを募集したが、昨年は台風の影響で直前になってのキャンセルが発生、バス利用者は28組71人で当初、見込んでいた5台のバスは3台だけとなった。

  バスの運賃は1人当たり3000円だったが、運行の結果、大会終了後に出発したバスは65分から110分で横手市に着くなど予想以上に短時間で済んだ。このため利用客からは次回も利用したいとの回答が約6割に達した。しかし、大曲での乗降所が飯田地区だったため「花火の会場まで遠過ぎた」との苦情もあった。一方でバスを出した羽後交通からはキャンセルが多く、収入面で厳しかったことから大会実施機関からの「貸切りバス」としての契約をしてもらいたいとの要望があった。

  この日の会議では未開通だった大曲西道路の山根ICから大曲IC料金所までが今年8月には開通することから、西道路の活用を話し合った。その結果、西道路は昨年まで大会当日の午後5時50分から午後9時半まで通行止めだったが、少しでも車の利用を高めるため通行止め時間を午後6時20分からと「30分」短縮することにした。また、市中心部の駐車場へ予約済みの大型バスの利便を図るための案内看板を大曲ICの料金所に設置することや料金所での事故防止なども検討した。

  パーク&シャトルバスの直接乗り入れについては市の方から、昨年よりさらに会場に近い大曲市民会館をバス乗降所として検討したいとの案も出た。一方、羽後交通側からは再度、バスの運行に当たっては事業主体を決めてもらい、その事業主体が乗客の集客をしてもらいたいとの要望が出された。また、民間駐車場への予約制の導入についてはモデルケースとしての実施も検討することになった。