自分の身は自分で守る能力を

大仙市北神小で防犯教室

知らない人の車には乗らないなどを徹底(6月20日・火)

  ちょっと行かないと声をかける不審者を演じるお巡りさん大仙市北楢岡の北神小学校(石山憲二校長・児童数120人)で20日、下学年を対象にした「防犯教室」が開かれた。藤里町での男児絞殺事件を機に同市では公用車に先生を乗せて学校周辺をパトロールしているが、子供自身にも「自分の身は自分で守る」能力を身につけさせたいと市教育委員会の呼びかけで、父母の送迎が原則となっている保育園を除く51の幼稚園、小中学校を対象に大仙警察署からの協力を得て「防犯教室」を開始しているもの。来月の夏休み前までには巡回し終える予定。

  防犯教室「パート1」として北神小でこの日開かれた教室は、1年生から3年生までの46人が対象だった。大仙警察署神宮寺駐在所の進藤善勝所長と所員、それに同署生活安全課員が講師を努めた。また、子供たちの通学の安全を見守ろうと朝夕の登校時に通学路に立っている老人ボランティア「みどりの会(石山與一代表・会員16人)」の会員8人も参加した。

  子供たちは最初に「誘拐防止アニメーション」として制作されたビデオ「赤ずきんちゃん、ちゃんとチェック」を見た。このビデオは童話を元に、「病気のおばあさんの見舞いに行ってきて」と母に頼まれた赤ずきんちゃんをオオカミが「おいしそうな女の子だ」と車に乗るようにと誘ったり、断られても「おばあちゃんの病気が急に悪くなって病院に運ばれたから、一緒に行こう」と別の口実を設けて連れて行こうとしても、「知らない人の車には乗らないように」と、お母さんの言いつけを守って「イヤだ」とハッキリ断る少女を描いたもの。

  知らない人の車に追いかけられそうになったら、車の後ろに向かって逃げるように、無理に連れて行かれそうになったら大声で「助けて」と叫ぶようにとビデオは注意。15分間のドラマを子供たちは熱心に見ていた。

  終わるとお巡りさんと1年生の担任の女の先生が「誘い役」となって、子供に「かわいいね。オジサンとちょっと行かない」「お母さんが病気だから一緒に行こう」と声を掛け、車に乗せようとするなど3つのパターンを演じた。3人の児童はそれぞれ「行かない」「イヤだ」とハッキリ。最後に進藤駐在所長が講師となって「イカのおすし」の「知らない人にはついてイカない」「知らない人の車には『の』らない」「大声で助けを呼ぶ」「すぐ逃げる」「誰かにしらせる」のキーワードを身につけてもらおうと繰り返した。

  教育委員会では「子供の大人への不信感を育てるのではなく、犯罪が起こりやすい場所に大人がいる場合は十分警戒し、犯罪が起こりにくい場所にいる大人とは積極的に声を掛け合うことを指導したい」と話す。

  子供たちは教室が終わると、見守り隊として通学路に朝夕、立って声をかけてくれている「みどりの会」のおじいさん、おばあさんたちを前に「いつも私たちを見守ってくれてありがとう」と礼を述べていた。