DVD化し、保存へ
総務省地域文化デジタル化事業の補助(6月21日・水)
大仙市の無形民俗文化財指定となっている角間川町の「角間川盆踊り」が総務省の地域文化デジタル化事業の補助を受けて、DVD化されることになった。角間川盆踊りは関ヶ原の戦いで敗れ、能登半島から土崎港を経て角間川に定住した豪族が伝えたと言われている。明治末期の鉄道の開通で角間川の舟運が衰退すると同時に踊りも廃れたが、大正末期に江戸歌舞伎の初代市川左団次の高弟であった藤田正八が幼少のころ踊ったのを思い出しながら、町民に踊りを教えたのが現在に伝わっているとされている。
ドドーンのピーヒャララと太鼓と笛のお囃子に乗っての踊りは、上品さとしなやかな風流が漂い、1967年6月21日に旧大曲市の無形民俗文化財に指定された。そして合併と同時にそのまま大仙市の文化財として引き継がれた。
DVD化するためのビデオ収録は秋田デジタルコンテンツ協議会の事務局にもなっている南秋田郡八郎潟町の横浜電子工業が行い、仙北市のわらび座のデジタル・アート・ファクトリーが、モーションキャプチャーを使って踊りの動きを立体的に取り込み、DVD化する。モーションキャプチャーは踊り手の頭や腕、足などにセンサーを取り付け、その動きをコンピューターに取り込むハイテク機器。
わらび座と横浜電子工業ではこれまで、八郎潟町の伝統芸能「一日市盆踊り」と「願人踊」の記録・伝承を目的とした「DVDでまなぶ・おぼえる 願人踊・一日市盆踊り」を制作。また、旧中仙町の「ドンパン踊り」もDVD化している。さらに今年度は横手市の岡本新内や羽後町の西馬音内盆踊り、三種町峰浜の石川駒踊り、鹿角市の毛馬内盆踊りもDVD化する予定。
総務省の地域文化デジタル化事業はデジタル画像技術を用いて、過疎化や高齢化で消滅していく危機にある地方の有形・無形の文化財を記録し、デジタル化したコンテンツ(内容)を誰でも自由に閲覧できる仕組みを構築し、保存・継承していこうとようと始めた事業。
収録は7月2日に大曲市民会館でビデオ撮影を行い、その翌日の3日にはわらび座のデジタルアートファクトリーのスタジオで、モーションキャプチャーに収録する。市民会館での撮影には踊り手とお囃子を含め15〜6人が参加。また踊りの歴史や価値観などもインタビュー収録する。モーションキャプチャーへの収録は藤間流の新目万里子(藤間万寿枝)さんが踊り手となる。DVD化するのは横浜電子工業の関連会社のマザーズシステム・ジャパンで完成は10月。市では同社に著作権、販売権を認め、教材として市販もされる予定。