大仙市環境審議会

住みよい環境目指して

河川など生活環境調査を報告(3月3日・金)

  大仙市では2日、合併後初の環境審議会を開き、05年度の事業報告を行うと同時に市内の環境汚染問題などを話し合い、06年度事業計画を決めた。同市では昨年4月に大曲地域から6人と神岡、西仙北、中仙、協和、南外、仙北、太田の7地域からそれぞれ2人ずつの計20人の環境審議会委員を選出し、委嘱していた。

  会議に出席した久米正雄助役は「地球温暖化やダイオキシンの発生、ロシアで猛威を奮っている鳥インフルエンザなど環境を取り巻く課題は山積しており、市としても環境基本計画を策定し、豊かな自然と住みよい環境を目指して市民と一体となって事業を推進したい」との方針を示した。

  続いて審議会長に大曲仙北医師会の寺邑能實氏を、副会長に旧協和町環境審議会長の柳原忠幸氏を選出し、会議を進めた。

  市では昨年の事業報告として▽河川水質調査▽水生生物調査▽大気環境としての酸性雪測定▽騒音測定の結果を報告。それによると国交省が調査した雄物川、玉川、県が調査した土買川、斉内川、淀川、楢岡川、窪堰川は河川の汚濁状況を表す代表的な指針であるBOD(生物化学的酸素要求量)は環境基準の設定以下だった。しかし、大曲地域の中心市街地を流れている井戸堰川は上流(朝日町)、下流(中通町)とも基準を上回っていることが分かった。

  また雄物川に架かる大曲大橋(国道105号)下で昨年6月に行った水生生物調査では比較的きれいな水にしか生息しないカワゲラが採取されたが、同時に少し汚い水にも生息するコオニヤンマ、イソコツブムシなども採取され、水質階級判断では2型の「少し汚い水」と分類された。

  一方、近代社会の産物とされ、主に工場や自動車から排出される硫黄酸化物や窒素酸化物が大気中で硫酸、硝酸などに変化し、地上に降り注ぐ「酸性雨」を調べるために昨年1月と2月に4回実施した「酸性雪」の測定結果はPH5で、基準値(PH5.6)を下回った。

  騒音についてはその測定指定地域となっている大曲若竹町、同白金町の住宅地及びねむのき児童公園では昼夜とも夜間工事による騒音を除くと問題なかった。ただ道路に面した地域では昼夜とも基準値を上回った。

  会議ではこのほか、昨年のクリーンナップ事業への参加者は春季で大仙市全体で5810人だったとの報告もあった。また不法投棄監視員18人を委嘱、市内一円のパトロール体制を構築し、投棄された廃棄物の早期回収に努めているとの報告もあった。

  さらに昨年7月から今年2月までにあった油流出事故の報告もあった。それによると17件の油流出事故のうち、9件がホームタンクからのものだった。特に降雪期に入った12月からの事故が多く、原因はタンクのバルブの閉め忘れや落雪でバルブの破損などが多かった。中にはホームタンクからポリタンクに移しているのを忘れたり、来客に気を取られたなどうっかりミスもあった。

  審議会では最後に06年度事業計画として河川の水質調査、水生生物調査、酸性雪の観測、苦情の多い野焼き禁止や稲わらの焼却禁止の呼びかけ、騒音、悪臭、不法投棄対策の推進、親子環境学習教室の開催などを進めていくことを決めた。

  その中で協和地域の委員から上淀川雨池沢地内にある県環境保全センターD区の処分場工事で「雨が降ると泥水が流れだし、田んぼや河川が汚されている」と県に対して強く是正を求める意見があった。また同地域には環境保全センター以外にもゴルフ場や砕石など18事業所があって、旧協和町当時から水質汚濁や悪臭防止、土壌汚染などの公害防止協定を結んでいるが、審議会のメンバー全員でその事業所の現場を視察するなど監視体制を厳しくしてもらいたいとの要望もあり、採択された。