大仙市大曲図書館

紙絵・和紙ちぎり絵展

和紙を素材に絵を描く高橋さん(3月3日・金)
 
  大曲図書館で開かれている紙絵・和紙ちぎり絵展       ちぎり絵を指導する高橋さん

  大仙市大曲図書館の市民サロンで高橋草駒(そうく)さん(78)=同市大曲飯田町=の「紙絵・和紙ちぎり絵展」が開かれている。高橋さんは自営業をしていたころは趣味で油絵を描いていたが、和紙から感じられる手の温もりや強さ、美しさ、しなやかさにひかれそれを千切って張り絵を楽しんでいるうちに、その面白さに取りつかれ35年前から紙絵とちぎり絵を独学で身につけてきた。

  その絵が評判になり、1976年からは旧大曲市の生涯学習講座の講師として紙絵や和紙のちぎり絵を教え、80年からは旧神岡町の嶽友会大学講師として紙絵とちぎり絵の指導をしている。92年には大曲芸術文化功労賞を受賞し、現在は秋田市文化会館のちぎり絵講師にもなっている。

  高橋さんは今回の図書館での展示会にはF4号からF10号の「茜雲」や「夕暮れ」、「夕焼け雲」など夕焼けを題材にした絵5点のほか、「新緑の田沢湖」「春の川辺」「春の渓流」など風景合わせて20点を展示している。また多くの色紙や短冊、それに様々な和紙も展示している。

  夕暮れについて高橋さんは「気持ち良く仕事ができた時は、今日はいい日だったと充実感にひたれるが、それは一年に何日あるだろう。ほとんどが今日もまた何も出来なかったと空しく日が暮れる。そういう時こそ、『明日こそは』と願いをつなげて見つめるのが夕陽だ」と夕陽を「明日、必ず帰って来る往く陽だ」と話す。

  展示している「茜雲」や「夕暮れ」「彩雲」にはそうした高橋さんの祈りが込められているようで、紙絵ならではのぼかしの美しさが感じられる。小さな展示会だが見ごたえはある。高橋さんは「紙には色の制約があって、絵の具のように自由に色は出せないが、その制約の中で絵を描いていくのも面白い」とも語る。

  3日、高橋さんは神岡地域の「嶽雄館」で開いている「ちぎり絵」講座でちぎり絵の魅力に取りつかれた婦人たちを相手に熱心に指導していた。紙絵・和紙ちぎり絵展は31日まで。