大仙市仙北史談会

払田柵址研究日誌を発刊

26日に発刊記念の講演会開催(3月11日・土)

  大仙市仙北史談会(佐藤隆造会長)では国指定史跡「払田の柵跡」の発見当時から同史跡の研究日誌を付けていた藤井甫公(1946年・59歳で死亡)の「払田柵址研究日誌」を「史談会叢書第8集」として発行した。

  藤井甫公、本名・藤井東一は当時の高梨村(旧仙北町)で誕生し、高梨の大地主・池田家の番頭を務めた。そして明治時代、東京で作家として活躍、晩年は旧六郷町長(現・美郷町)を務めた後藤宙外(1866〜1938)と共に水田から出てくる埋もれ木に注目し、古代柵址ではないかと調査研究に努め、昭和4年(1929年)11月6日から「研究日誌」としてノートに克明に記した。

  柵跡の発見は中央でも注目され、昭和5年(1930)4月27日付の東京時事新報では「蝦夷征伐の柵址  秋田県で発見される  原型を完全に保つ好資料  近く文部省から調査員を派遣」などの見出しで報道されている。

  藤井はそうした新聞記事や学者らの発掘調査の写真、図などをノートに挿入し、記録した。仙北地域出身で今回の研究日誌を監修した元県立博物館長の冨樫泰時氏は「今まで報告された払田柵址関係のどの資料より、発見当時の様子、調査員の動向や発言など非常に興味深いものであったし、払田柵址を研究するうえに欠くことのできないものだ」と評価している。

  史談会では26日午後2時から、日誌発刊を記念して仙北ふれあい文化センターで「払田柵跡」の勉強会を開く。講師は高橋学氏と冨樫泰時氏。それぞれ「払田柵跡発掘の現場から」(仮題)、「払田柵と甫公日記」(同)と題して講演する。参加料は無料。

  問い合わせは大仙市仙北史談会事務局(公民館内)の佐々木さん(0187・69・3333)へ。