大曲労働基準監督署
05年の労災事故は117件、死亡4(3月14日・火)
大曲労働基準監督署は昨年1月から12月までの管内(大仙市・仙北市・美郷町)で発生した労働災害状況の暫定値をまとめた。それによると同署管内で昨年1年間に発生した休業4日以上の労災事故は117件で、うち死亡4件だった。04年は130件で死亡は0だった。県内には6労基署があるが、労災事故は事業所の安全意識の高まりもあって減少傾向にあり、秋田労働局のまとめでは03年1126件だったのが、04年は1056件、そして05年1029件と少なくなっている。ただ労災による死亡事故は03年14件、04年9件だったのに対し、昨年は17件と大幅に増えた。事業所は従業員が就労中に休業4日以上の事故に遭った場合、労基署に労災報告が義務づけされて、それによる発生状況の確定値が4月にまとめられる。
大曲労基署管内の労災事故117件のうち、最も多いのは建設業で40件だった。なかでも建築工事での事故が30件で、土木工事は9件だった。次いで木材・木製品製造や鉄鋼・非鉄・金属製品など製造業25件、商業14件、運輸交通業5件だった。
05年の死亡事故4件のうち2件は木の伐倒作業中、倒木が作業員を直撃したものだった。いずれも昨年1月と2月に発生し、52歳と61歳の男性が犠牲になった。また昨年8月には62歳の男性がオートバイを運転し、郵便配達中に交差点でバックしてきたトラックと衝突して亡くなった。さらに10月には57歳の男性が、道路建設現場でトラックの荷台からU字溝を卸し、移動しようとした際にU字溝が倒れ、その下敷きとなった。
06年の統計となるが、今冬の豪雪による労災事故で同署管内で亡くなったのは2件となっている。1件は1月8日に資材倉庫の屋根の雪下ろしを委託され、55歳の男性が同僚と2人で作業中、大屋根から雪庇(せっぴ)が崩れ落ち、押し出される状態で墜落死した。また2月10日には温泉郷で源泉からの湯を供給する樋(とい)の上の除雪作業中、雪崩に遭い20歳の男性が死亡したもの。
同署ではこの冬、雪による事故が多発したため、安全ルールを徹底するよう秋田労働局と建設業労働災害防止協会県支部名でパンフレットを配布するなど労災事故防止を呼びかけた。またこれから新入社員を迎えるシーズンに入るが、仕事への不慣れや経験不足で事故に遭うケースが全国的にも多いため、同労基署では新規採用者への安全教育に努めるよう呼びかけたいとしている。