丸茂組の三浦さんに市長感謝状
船とその漕ぎ手を手配、伝統の継承に貢献(3月15日・水)
| 栗林市長から感謝状を贈呈される三浦さん(左) | 川を渡るぼんでん(昨年写す) |
大仙市の栗林次美市長は15日、花館地区に嘉永年間(1845〜1853年)から伝わる冬の行事「川を渡るぼんでん」の継承と発展に大きく寄与したとして、同市花館字間倉の総合建設業「丸茂組」代表取締役社長・三浦尚(ひさし)さん(43)に感謝状を贈呈した。
「川を渡るぼんでん」は当時の花館村の名主・斎藤勘左衛門が五穀豊穣を祈って始めたと伝えられ、1999年に旧大曲市の「無形民俗文化財」に指定されている。県内に数ある「ぼんでん」祭りの中で川を渡るのはここだけ。赤や紫、黄色の原色や花柄模様の布で飾ったカラフルなぼん天が、若者たちの手に支えられ、川を渡る光景は冬の〃風物詩〃として人気があり、県内外から多くのカメラマンを呼んでいる。
今年も2月11日に行われ、13本のぼんでんが出た。ぼんでんは午前6時ごろから町内を回って気勢を上げた後、同9時から11時にかけて雄物川の旧蛭川渡船場で船に乗って川を渡った。そして約1キロ離れた標高200メートルの「伊豆山」頂上の神社に奉納した。
丸茂組は創業者の三浦茂治さん(01年・71歳で没)が1975年代になって旧蛭川の渡船場廃止以来、船とその漕ぎ手を手配し、ぼんでんとその参加者の安全な渡河を担ってきた。そして父の茂治さんが亡くなってからは尚さんがそれを引き継いできた。今年もぼんでんの日は朝5時半ごろから旧渡船場に出て、船の安全をチェックし、ぼんでんの川渡りを見守った。
感謝状の贈呈式には佐藤一男上町町内会長、石川久治中町町内会長、三浦久治柳町町内会長も同席。栗林市長は「川を渡るぼんでんという文化は平成の大合併で新たに誕生した大仙市にとっても大きな資産であり、永年の貢献に深甚なる感謝の意を表したい」と述べた。
三浦さんは「父がやっていたのを引き継いだだけだが、このような感謝状を頂けたのは船頭さんや町内会長のおかげ。これからも一生懸命、お手伝いしたい」と話した。