合併に向けて予備調印
今後の組織強化への起爆剤として期待(3月16日・木)
仙北平野地区の6土地改良区合併予備契約調印式が15日、大仙市大曲のエンパイヤホテルで開かれた。県仙北平野土地改良区(高橋規男理事長)が大仙市四ツ屋第一(草薙節雄理事長)、大曲市四ツ屋用水(佐々木亨理事長)、同市四ツ屋(児玉裕一理事長)、大仙市花館(近江久雄理事長)、仙北郡高梨(土井文夫理事長)の5土地改良区を吸収統合し、9月15日の合併を目指すもの。
調印式には6土地改良区の役員や県、大仙市、仙北市、美郷町の関係者ら約150人が出席。合併協議を進める統合整備協議会長の栗林次美大仙市長が「合併でより強化された組織として組合員に愛され、頼られる土地改良区であってほしい。またこの大仙・仙北は高い営農意欲を持つ地域であり、今回の予備契約が今後の土地改良区統合整備の起爆剤となり、活力ある農業・農村づくりに貢献されることを期待する」とあいさつした。
仙北平野土地改良区統合整備協議会は今回、予備調印した6土地改良区のほかに県仙北南部、県七滝、仙北郡六郷町、仙北平野豊川、仙北郡横堀、美郷町千畑の6土地改良区がある。協議会はこの全ての改良区の合併を目指し、1988年から合併問題研究会を立ち上げ、一本化を目指してきた。そして94年に「第1次合併を99年度に、第2次合併を2005年度」と設定して協議を進めたが、足並みが揃わず断念。その後、04年から合併を希望する土地改良区で協議を重ねてきた。
仙北平野土地改良区理事で高梨土地改良区の土井理事長は経過報告で「組合員へのアンケート調査でも合併を望んでいるのは98%という数字に表れ、組合員誰もが望んでいるものだ。この合併はゴールではなくスタートだ」と07年から導入される「経営所得安定対策等大綱」を背景に大仙市、仙北市、美郷町の土地改良区が一つの組織となって、機能強化を図れるよう今後の統合整備に期待を寄せた。
続いて6土地改良区の理事長と立会人の栗林市長、県仙北地域振興局の渡部文靖局長が名称は「秋田県仙北平野土地改良区」とし、事務所は大仙市大曲住吉町とするなど基本事項が盛り込まれた予備契約書に署名、調印した。
6土地改良区は今月中に総会、総代会で合併決議を行い、知事への認可申請に向けて合併準備を進める。母体となる県仙北平野土地改良区は1969年の設立で、これまで農業用水を中心に事業を行い、組合員は6402人、受益面積は9436ヘクタールだった。他の5土地改良区は1952年から54年にかけて設立され、組合員は2288人、受益面積は2346ヘクタール。主にほ場整備を中心に事業を進めてきた。
しかし、仙北平野土地改良区の受益面積9436ヘクタールのうち、他の5土地改良区と重複している地区が8300ヘクタール、さらに3重、4重、最多で7重もの経常賦課がかかっている地区もあり、今回の合併でその賦課金も軽減され、農家にとってコスト減にもつながる。
改良区はこの他に仙北郡中仙町鶯野、同町清水南、同清水北部、仙北平野東部、仙南の5土地改良区があり、これらも含めた将来の合併を視野に入れている。