大仙市高齢者プランまとまる

08年には超高齢社会

除排雪支援など盛り込む(3月16日・木)

  大仙市高齢者プラン策定協議会(会長・滑川五郎大曲仙北医師会副会長)は15日、大曲浜町のグランドパレス川端で4回目の協議会を開き、「大仙市高齢者プラン」をまとめた。高齢者プランは市町村合併で「大仙市」が誕生したことから、新市としての保健福祉計画となるプランの策定が必要となり、健康福祉部援護福祉課が事務局となって「素案」を作成、委員から意見を求めていた。協議会の委員は医療・福祉、就労、福祉サービス、被保険者、高齢者団体、地域協議会、行政の各分野代表24人で構成されている。

  プランではその目的を「全ての高齢者を視野に入れ、生活支援などを通じた健康な体づくりで寝たきりにならないよう予防し、能力に応じた主体的な社会参加で生きがいのある生活が営まれるよう総合的な保健福祉水準の向上を図る」としている。計画の期間は06年度から08年度までの3カ年とし、介護保険事業計画と合わせ3年ごとに見直す。

  プランの中で「高齢者が安心して暮らせる地域づくり」では▽住み慣れた地域や家庭で安心して暮らせる環境づくり▽高齢者が経験や知識を活かし、活躍できる地域づくり▽健康で自立して生活できる支援体制づくり▽必要な福祉サービスを選択し、利用しやすい体制づくりを基本目標に掲げた。

  そして調理が困難な方への見守りや安否確認を兼ね弁当を配達する「食の自立支援」、快適な睡眠で精神衛生及び健康維持を目指す「寝具洗濯乾燥消毒サービス」、外出時の付き添い、食材の買い物や家の周りの手入れなど軽度生活援助、要介護状態とならないよう介護予防のための「介護予防プラン作成」、「介護予防デイサービス」、高齢者と同居している家族への相談支援事業、急病や災害時の「緊急通報装置」の整備事業、高齢者を介護している家族への介護技術習得を支援する「家族介護者ヘルパー研修受講支援事業」などを盛り込んだ。

  さらに自殺率が全国で最も高い県として高齢者の心の健康づくりにも目を向け、県と協力体制を取りながら、自殺予防ネットワークの整備、生きがい活動への支援なども織り込んだ。また高齢者の人口比率は今後、ますます高くなるのも確実だけに、暮しやすい生活環境の整備が急務として、高齢者世帯の除排雪支援や交通手段の確保のための市内循環バスの継続運行、公共交通空白地域で実施している乗合タクシーやシャトルバスなどを参考に新たな交通システムの確立も検討したいとしている。

  この他、認知症高齢者が自分らしさを保ちながら、住み慣れた地域や家庭で安心して生活できるよう地域全体で認知症高齢者を見守り、支援する体制を推進したいとしている。同時に高齢者が在宅での生活を続けるためには行政だけでなく、身近な人々の支援が必要だとして、その見守り体制の整備や地域福祉ネットワークづくりの促進、地域福祉活動の中核的組織となる社会福祉協議会の強化を図りたいとしている。

  同市によると人口は05年の国勢調査の速報値の結果9万3352人で、65歳以上の高齢者人口は2万7227人、高齢化率は29.2%だった。しかし、国勢調査結果に基づいて推計すると08年の人口は9万388人と3000人近く減る一方、高齢者人口は2万7200人と横ばいで、総人口に占める割合は30.1%と超高齢社会となる。