若手花火作家の競演
大仙市で新作花火コレクション(3月19日・日)
早春の夜空を彩る大仙市の「新作花火コレクション」が18日夜、大曲ファミリースキー場で開催された。「NPO法人大曲花火倶楽部(賢木新悦会長)」と「新作花火コレクション2006実行委員会(挽田実之委員長)」の主催。コレクションは質・量・環境ともに〃日本一〃の折り紙を付けられている「全国花火競技大会・大曲の花火」を背景に、花火を大仙市のシティアイデンティティとして位置付け、「花火のまち大仙」としてのイメージアップと地域の活性化を図るのが狙いで、15回目の催しとなった。
大会には全国から選ばれた24人の若手花火作家が出場。4号玉(直径4寸)10発と5号玉(同5寸)5発の組み合わせで1つのテーマを構成し、それをいかに表現するかを競うもの。まだ深い雪が残るゲレンデという厳しい環境での開催だが、若手花火作家らしい独創性、表現力を楽しめるとあって、多くの花火ファンを引きつけ、県内外から約2万7000人の観客を動員した(主催者発表)。
挽野実行委員長は「今年も新作花火コレクションがやってきた。皆さまのおかげで15回目を迎えた。全国から24人の若手作家の心を込めた作品をご覧に入れたい。寒い中、ここに集まってくれた皆さんに歓迎の意味を込めた素晴らしい作品をお見せしたい」とあいさつ。
コレクションの特徴は出場する花火師の一人ひとりが会場で、自分の作品の趣旨やどのような思いを込めて作ったかを紹介するのも楽しみの一つ。審査員には今年も仙北市西木町出身で直木賞作家の西木正明さん、特別審査員として小坂町出身で元オフコースのドラマー・大間ジローさん、それにわらび座の俳優・椿千代さんが参加した。
コレクションが始まった午後6時半、ゲレンデは観衆でびっしりと埋まった。24人の若手花火作家のうち県内からは4人が出場。花火のテーマは「2006年宇宙への旅〜銀河の車窓から〜」「日本のことわざ〜ブタも煽(おだ)てりゃ木に登る〜」「千葉ロッテマリーンズ優勝おめでとう」などユニークな題名が目立った。
競演の合間には「INTERVAL HANABI」として協賛者から「思い」や「願い」「感謝」などの気持ちを相手に伝えるメッセージを添えた大玉を使った「プライベート花火」の打ち上げもあった。また大仙市合併1周年記念花火、そしてフィナーレではモーツアルト生誕250年祭に寄せて「アマデウスよ、永遠なれ」と題してモーツアルトのトルコ行進曲やフィガロの結婚など音楽に合わせた創造花火の打ち上げもあった。
新作花火の審査結果は次の通り。
◇金賞=柴田武晴(長野県・伊那火工堀内煙火店)「夜桜吹雪」
◇銀賞=池谷光晴(静岡県・イケブン)「小さな星の物語」
◇銅賞=今野義和(秋田県・北日本花火興業)「日本のことわざ〜ブタも煽てりゃ木に登る〜」、新山良洋(同・大曲花火化学工業)「甲虫王者ムシキング」、小松忠信(同・小松煙火工業)「金平糖」
◇特別賞=山崎香代(茨城県・山崎煙火製造所)「宝石箱」