大仙市「健康大仙21計画」まとまる

ダイジェスト版を全戸配布へ

市民に健康づくりを提案、行政の取り組みも示す(3月22・水)

  大仙市は「健康大仙21計画〜笑顔かがやくまちをめざして!〜」をまとめた。国では2000年に「健康日本21」を策定、さらに03年には「すべての国民が健康で明るく元気に生活できる」を目標に「健康増進法」を施行、各市町村にもそれぞれの「計画書」の策定を求めていた。合併で誕生した「大仙市」としても昨年8月、「健康と生活習慣に関するアンケート」を実施。同時に計画策定委員会(会長・下山維敏大曲仙北医師会長)を立ち上げ、これまで4回の委員会を開いて健康計画のまとめに取りかかっていた。市健康福祉部健康増進課では計画の「ダイジェスト版」(A4版8ページ)を3万1000部印刷して来月、全戸配布する。

  計画は06年度から15年度までの総合的な健康づくりの指針としてまとめた。栗林次美市長は計画の巻頭言で「健康づくりは、日々の暮らしの積み重ねであり、『自分の健康は自分でつくる』という、積極的な取り組みが大切」と述べ、「目標達成に向けて、個人の主体的な取り組みと併せ、行政機関をはじめ関係機関・団体、個人を取り巻く仲間や地域など社会全体で支援する体制を整え、健康づくり運動を推進したい」と主張している。

  計画は「計画策定の背景と趣旨」「現状分析と将来計画」「健康づくりの目標」の3部構成でA4版104ページからなっている。

  計画の中心となる「健康づくりの目標」は昨年8月に実施したアンケート調査結果を分析しながらまとめた。アンケートは中学生・高校生は学校を通して1000人に配布。20歳以上の住民は、性別・年代・居住地域を考慮に無作為抽出で2500人を対象に行った。回収率は中・高校生99.5%、一般56.7%だった。

  その結果から見られる要注意項目は中・高校生では「朝の気分が『すっきりしない』」や「朝食の欠食」「野菜を食べないが時々ある」「睡眠不足」「ストレス」などが挙がった。20歳以上の一般市民では「病気」「間食習慣」「歯の健診を受けてない」「歯の本数が24本以上ない」「飲酒」「喫煙」「ストレス」が高い項目として挙がった。そしてこれらの項目をどう低下させるかが健康づくりの課題としている。

  その上で▽乳幼児期(0〜6歳)▽学童期・思春期(7〜18歳)▽青年期(19〜39歳)▽壮年期(40〜64歳)▽高齢期(65歳以上)の「ライフステージ別健康づくりの目標」を掲げ、生活習慣の改善を提案している。

  乳幼児期では「虫歯の罹患率が高い」「生活リズムが不規則」「水分補給にスポーツドリンクを多く飲ませる」「野菜嫌いが多い」「おやつはスナック菓子などが多く、塩分の摂り過ぎが心配」「他の子との交流が少ない」などを課題に「生後3カ月まではできるだけ母乳栄養で」「野菜を工夫して食べさせる」「歯磨きの習慣を身につけさせる」「子育てサークルや子育て支援の利用」など市民の具体的活動を提案。行政としても▽乳幼児期からの生活習慣病予防のための相談の充実▽歯科健診の充実▽子育てサークルの支援などの取り組みを挙げている。

  また学童期・思春期では「不規則な生活を送る人が多い」「虫歯の罹患率が高い」「睡眠不足、ストレス、朝食欠食者が多い」「中高生の女子のやせ願望が多い」「食事の偏りによる問題」「タバコ・アルコール経験が低年齢化」などの課題を挙げている。調査では中・高生の20.9%が朝食を欠食していた。また男子中学生(1年生)の1.2%、男子高校生(3年生)12.8%が喫煙を経験し、女子も中学生で0.8%、高校生で6.3%という数字が出た。アルコールは中学3年の男子で19.1%、高校3年の男子53.5%、中学女子15.3%、高校生女子37.5%という結果だった。

  こうした結果を背景に栄養・食生活、歯の健康、タバコ、アルコール、心の健康づくりを具体的に市民に呼びかけ、行政としても「学校保健との連携で望ましい食生活の啓発」や「性、タバコ、アルコール、薬物乱用など思春期教育の充実」「歯の健康を管理する能力や実践力の基礎を培う」「睡眠や生活リズムについての知識の普及に努める」などの目標を掲げた。

  青年期では「男性の朝食欠食率が高い」「30代男性で運動習慣がなく、肥満傾向にある」「時間に追われ、ゆとりのない生活」「外食、インスタント食品の利用」「喫煙、アルコールが多い」「妊(産)婦の歯科に対する意識が低い」などの課題を挙げている。そして栄養・食生活、タバコが健康に及ぼす影響や適量の飲酒、心の健康づくりを呼びかけている。行政としても「39歳以下の血液検査の推進」「健康づくりの情報提供」「運動や身体活動の環境整備」「妊(産)婦への健康相談、健康教育の充実」を目標に掲げた。

  壮年期では「自殺者が多い」「飲酒量が多い」「歯の保有本数の減少」「がんによる死亡率が高い」「漬け物やみそ汁など塩分の摂取量が多い」を課題に挙げている。そして栄養・食生活、歯の健康、アルコール、健診など市民活動を求め、行政としても「食生活改善事業の活性化」「成人の歯科健診受診率の向上」「うつ病への正しい知識の普及と対応方法の啓発」「健診後の健康管理の強化」に取り組むとしている。

  高齢期でも「自殺者が多い」「要介護者が多くなってきている」「高齢者世帯の増加」「循環器系、整形外科、眼科、消化器系で治療中の人が多い」「食事の偏り」「歯の喪失が多い」「閉じこもりがち」を課題に挙げている。

  その上で▽規則正しい食生活▽定期的な歯科健診▽生活・体力を維持し、自立した生活▽散歩や体操で体を動かし、転倒・骨折の予防▽友人や仲間との交流▽かかりつけ医を持つなどの活動を呼びかけ、行政としても「高齢者に優しい環境整備」「健診後の健康管理の強化」「歯科保健に関する知識の普及」の取り組みに努めたいとしている。