渋滞対策検討会
大曲西道路の活用が最大課題に(3月29日・水)
「大曲花火大会渋滞対策」の13回目の検討会が28日、大仙市役所で開かれた。検討会は国交省湯沢河川国道事務所と県、市の道路管理者、大仙警察署、花火大会関係者ら16人の委員で構成され、03年11月に発足した。質・量・環境ともに〃日本一〃の折り紙が付けられている「全国花火競技大会・大曲の花火」は04年に空前の70万人もの観客を動員したが、それに伴う交通渋滞も関係者にとっては大きな負担。このため検討会ではこれまで長距離トラックへの迂回路の情報提供や花火観光客への方面別駐車場の案内、さらにマイカーからバスや列車に乗り換えるパーク&シャトルバスやパーク&レールライドなどを提唱し、実施してきた。13回目の検討会でも同様の施策や民間駐車場の活用方法について話し合った。
秋田大学工学資源部土木環境工学科の浜岡秀勝助教授を委員長とする検討会では06年度の施策として▽渋滞ボトルネックへの対処▽代替路線の有効活用▽大曲西道路の利活用▽駐車場マネジメント▽総合交通マネジメントが提案された。
まず渋滞ボトルネックへの対処としては大仙警察署側から、花火大会当日の夜は主道路となる国道13号と国道105号の信号機の「青信号」を午後9時から午前2時まで広域的に花火パターン制御を実施し、「青時間」を延長しているとの報告があった。しかし、主道路の青時間を長くすると迂回路など脇道が渋滞する恐れもあり、従道路の交通量の精査も必要という課題が残った。
また代替路線として広域農道など迂回路の活用に関してはリピーターなど一部の花火観光客が利用し、車の分散に役立っているが、一般車全てを対象とした場合は渋滞の再発生が懸念されるとして、駐車場予約をした観光バスなどにその案内チラシを渡して誘導すべきでないかとの意見が出された。
大曲西道路の利用については一部開通している飯田ランプから山根ランプ間を昨年は花火が始まった午後5時50分から同9時半まで車両進入禁止としたが、山根ランプから秋田自動車道大曲インターチェンジ間が今年の大会前に開通するため、その利用方法は「最大の課題だ」として自動車道を利用して入って来る車の円滑な振り分けや大会終了後の車の分散化、さらに大曲インターチェンジでの「ETC」利用の車と一般車との交差などを早急に検討すべきだとした。
駐車場マネジメントは民間駐車場への予約制の導入や段階的料金設定の提案が国交省側から出されたが、市側は予約制を取っている800台前後のバスへの対応で手一杯のところへ、数万台を超えるマイカーへの対応は人の確保や事務作業量を考慮すると困難との姿勢を示した。
総合交通マネジメントでは昨年の大会から導入した中仙、協和、西仙北、神岡の各総合支所の駐車場を開放し、列車で会場に向かわせるパーク&レールライド方式は市街地の渋滞緩和に一定の効果はあったとし、今後もできる範囲内で実施可能な駅、場所の情報提供を行う方針で一致した。しかし、横手市の「秋田ふるさと村」にマイカーを止めて、そこからバスで大曲入りした過去2回のモニター制による「パーク&シャトルバス」はバスの乗降場から花火会場まで遠過ぎて不評だったため、今回は大曲市民会館など会場に出来るだけ近い所にバスの乗降場を設ける「直接乗り入れバス」の運行案も提示された。
これに対して羽後交通からはモニター制ではキャンセルなどで予定した人数を確保できず収入面で厳しかったとし、大会実施機関からの「貸切りバス」としての契約があればありがたいなどの回答が示された。一方、「直接乗り入れバス」という名称では「花火会場までバスに乗っていけると誤解されるのでは」との意見もあった。検討会ではこれらの課題を整理し、5月に再び話し合うことにした。