真木真昼県立自然公園

美しくする会例会

ゴミの不法投棄に監視の目の強化へ(5月12日・金)

   美しくする会の例会真木真昼県立自然公園を美しくする会例会が11日、美郷町仏沢の「ふるさと物産館」で開かれた。同自然公園は大仙市太田町と美郷町千畑にまたがる奥羽山脈の一角で、真昼岳、甲山、薬師岳、白岩岳など標高1000メートルから1200メートルの山々からなる。そして尾根と尾根の間には真木、七瀬、川口、善知鳥(うとう)などのV字渓谷があり、全国でもまれに見る原始性に富んだ山岳として、1975年1月1日に県立自然公園の指定を受けた。

  特に標高1060メートルの真昼岳山頂は360度のパノラマが広がり、オオバクサなど高山植物が群生、山岳道にはリンドウが群れる。また標高1218メートルの薬師岳は7月中旬になると黄色いニッコウキスゲが咲き始め、山を鮮やかに彩る。一方で真木渓谷は春は新緑と山桜、秋には紅葉が山を飾り、場所によってはロッククライミングや渓流釣りのスポットとして人気がある。また川口渓谷は春はワラビやゼンマイ、秋はマイタケ、ナメコなど天然のキノコの採れる場所としても知られる。

  しかし、奥深い渓流だけに最近は不法投棄によって自然が荒らされているのが悩みだ。美しくする会では昨年、県立自然公園指定30周年を記念して5月と7月、それに11月の3回にわたって不法投棄されたゴミの収集に当たった。特に春の川口渓谷での不法投棄の収集では自転車やストーブ、ビニールトタンなど粗大ゴミだけでトラック3台分にもなったほど。7月には太田中3年生と観光協会、商工会、おおた実年塾、それに美しくする会の会員ら102人が参加して真木渓谷、川口渓谷のクリーンアップを実施したが、この時もトラック1台分のゴミが集まった。

  美しくする会は大仙市、美郷町の関係職員や公民館長、太田、千畑両中学校長らで構成され、例会には約30人が参加。会長の栗林次美市長は「最近の中高年者の登山ブームや自然志向の高まりで、この自然公園を訪れる人々が年々、増加していると聞いている。一方で心ない人によるゴミの不法投棄も相次ぎ、残念な結果にもなっている。県内に8カ所しかない県立自然公園であり、美郷町、大仙市にとって貴重な財産でもあり、皆さんと力を合わせてこの自然公園を美しく、魅力あるものとして守っていきたい」と述べた。

  そして自然公園管理員として倉田陽一さん(大仙市)、自然公園管理補助員として田村範三さん(同)、高橋静輝さん(同)、高橋正二さん(美郷町)、高橋芳夫さん(同)、見沢貢さん(同)の6人に委嘱状を手渡した。

  総会では公園の美化清掃活動と自然保護の推進、登山道の整備、そして県立自然公園指定30周年記念2年目の事業として現在、公募中の「真木真昼の四季フォトコンテスト」の審査と入賞、入選作品を使っての「真木真昼県立自然公園ガイドマップ」の更新などの事業計画を決めた。また自然公園管理員と補助員が定期的に公園内を巡回し、不法投棄への監視の目を深める一方、会員たちも協力してゴミのない自然公園を目指すことを確認した。

  さらに会議の席上、県が真木渓谷の薬師橋近くに簡易水洗トイレを建設する計画があることも報告された。トイレは35平方メートルほどの大きさで、着工は夏になるため実際に使えるのは来シーズンから。
 
薬師岳のニッコウキスゲの群生
不法投棄されたゴミ

  現在、募集中のフォトコンテストの写真はカラープリント四切りサイズで、デジタル写真の場合は写真店でプリントしたもの。最優秀賞(1人)5万円、優秀賞(3人)3万円、特別賞(5人)1万円、入選(10人)5000円の賞金が贈られる。締め切りは11月20日で、応募は太田総合支所(0187・88・1112)か美郷町商工観光課(0187・84・4909)、富士フィルム取扱店へ。