国語教育研究会50年の歩み展
懐かしい会誌「風呂」なども展示(11月6日・月)
大仙市立大曲図書館の市民サロン・展示室で「大曲仙北国語教育研究会50年の歩み」と題した展示会が開かれている。同研究会は戦後間もない1950年(昭和25年)に国語教育に情熱を注いでいる先生たちが集まり、子どもたちにどう指導すべきかと新しい国語教育のあり方を探ろうと「仙北国語同好会」として発足、「風呂」と題した会誌第1号が同年8月に発行、別冊を含め、54年12月まで10号を発行した。そして同好会は55年から「大曲仙北国語教育研究会」と改称し、会誌も「国語の四季」とし、06年3月まで49号発行されている。
会誌はガリ版印刷で、1975年からやっとタイプ印刷となっている。創刊号では「ことば」と題して、「これはささやかなちいさな本ですが私達仙北の教員の国語教育に対する情熱と知性がこめられている本です」と述べ、「一人では何も出来ないといってよいでせう。しかしまず一人が始めなければ何事もなしえません。私達の協力の産声がこのさささやかな小さな本です」と語り、「みんな手を取り合って楽しい学習を、豊かな生活を作っていきたいと思います。ささやかな小さな本ですが、この本は、私達の理知と愛情と技術の交流する本です」と国語教育に情熱を注ぐ先生たちの意欲が込められている。
そして「私はこのようにして国語学習をした」と文章を読めない子どもたちのためにラジオでのいろいろな人の話ぶりを聞かせたり、レコードを利用して模範的な読みの速度を教えたり、漢字や熟語を覚えさせたいと「漢字カード」や「熟語カード」を作って、その早拾い競争をやらせた報告や授業を通じた先生たちの反省、「ご飯をいただきます」、ご飯を食べた後は「ごちそうさま」など日常の丁寧語をどう指導したかなどの報告が書かれている。
初期に発行された会誌「風呂」は、紙も傷んでボロボロで慎重な扱いが必要だが、手に取ってひもといて見ると当時の先生たちの苦悩や国語教育に捧げた情熱が伝わって興味深い。
また、会場には1977年と02年に全県国語研究会大曲仙北研究大会の写真パネル、そして発足時から現在までの歩みを書いた表も展示され、懐かしい光景、思い出の先生たちの名前も登場し、教育サロンのような場にもなっている。展示会は今月いっぱい。