大曲自然保護の会

自然環境フォーラム開く

タニシやドジョウ、昔の思い出に花を咲かす(11月7日・火)

  大仙市の大曲生涯学習自然保護の会(青池恒城会長)では7日、大曲図書館で「大曲自然環境フォーラム」を開いた。フォーラムには会員40人のうち、16人が参加、それぞれが自然保護への情熱を思い思いに語って盛り上げた。

  同会は1998年4月に発足した。様々な職業を体験し、一線を退いた平均年齢70代の人たちの集まりで、女性の会員も15人いる。毎年春の総会の後は地元・姫神公園の山道のゴミ拾いなどのボランティアを行ったり、事業として年2回、名木や古木の探訪会、さらには仙北市田沢湖の駒ヶ岳登山なども楽しみ、親睦を深めている。

  自然環境フォーラムは昨年から始め、過去3回のフォーラムでは市役所環境課の職員や野鳥の会の鈴木三郎さん(北楢岡)、写真集「仙北花抒情」などを発行している田村武志さん(大曲福見町)を講師に生活とゴミ処理、野鳥や花の生態などを学んだが、4回目の今回は出席者全員が講師となって発言しようと青池会長を司会者に語り合った。

  主なテーマは幼少のころの思い出から始まったが、会員たちは「春先の雪解けを待って豆畑で泥だらけになってやったヒロッコ堀りは忘れられない。そして秋には松山(姫神公園)に登ってキノコ採りをした。それに三寸釘で地面に図面を描いて陣取り合戦という遊びもあった」「子どものころのスキーと言えば、ナワで長靴を結んで足をスキーに固定させ滑ったもので、上等なものはナワでなく牛の皮で結んだものだった」「集落にはいっぱい遊び仲間がいて、お互いが師匠だったり弟子だった。それに男も女も水遊びとなれば下半身裸で遊んだから、男だとか女だとかの違いを意識することはなかった」など銘々の思い出を披露した。

  そして「いじめや仲間外れは昔もあったが、それで自殺したなんて聞いたことがない。当時は粗食に耐え、暑さ寒さにも順応しながら生きた。それに父親も頑固で、ウソを言ったからと寒中に風呂の水を頭から被せられて怒られたこともあった。今の子は弱くなったような気がする」「今の子どもたちが50歳や60歳になった時、こうして語れる思い出は残るだろうか。なんか寂しい気がする」などの声があった。

  そして話題は「雨降りお月さん」や兎追いしの「故郷」など唱歌にも触れ、さらには田んぼの水路という水路がコンクリート化したため、タニシが消え、ナマズやドジョウも観られなくなったと動植物の話題へと移った。会員の一人からは「このままではタニシも絶滅してしまうので、農業用水路を整備する時は少しでもいいから土の部分も残してもらうよう工事関係者に頼んでいる」との訴えもあった。そして子どものころ、田んぼのどこでも捕れたタニシやナマズ、ドジョウを保護するため会としてもやれることがあったら取り組もうとなった。

  約2時間の話し合いは終始、和気あいあいとしたもので最後は会員の田口勝さん(大曲金谷町)の俳句「赤まんま無邪気に遊びし日の遠く」こそ今日の課題だったと全員で田口さんの作品を朗読して幕を閉じた。