諒介ちゃんは母親に殺害されていた

大仙署と県警、母親と知人の男を逮捕

うるさかったと二人、大筋で容疑を認める供述(11月13日・月)

逮捕された進藤美香容疑者、先月29日夜写す大仙市大曲住吉町の保育園児・進藤諒介ちゃん(4つ)が先月23日夜、自宅から約400メートル離れた農業用水路で倒れ、死亡したのは母親の殺害だった。幼児の不審死を捜査していた大仙署と県警は13日午前10時8分、諒介ちゃんの母親・進藤美香容疑者(31)を、それに先だつ同日午前6時45分、進藤容疑者の知人で大館市十二所字一の地75、高校非常勤技師・畠山博容疑者(43)をそれぞれ「幼児殺人事件」の被疑者として逮捕した。

  進藤容疑者は入院先の同市協和上淀川地内の病院敷地内で逮捕され、畠山容疑者は大館警察署比内交番で逮捕された。

  これまでの調べによると進藤、畠山の両容疑者は共謀の上、先月23日午後4時過ぎごろ、大仙市北楢岡の道の駅駐車場内に駐車中の車の中で、進藤美香容疑者の長男である諒介ちゃんの頭部や顔面を殴打し、口をふさぐなどの暴行を加え、ひん死の重傷を負わせ、同日午後5時過ぎごろ、自宅近くの大曲字柳田地内の排水路内に放置し、窒息により死亡させ、殺害した。

諒介ちゃん諒介ちゃんの殺害の動機について大仙署では「捜査中」と言いながらも「うるさかったから」などと大筋で2人は容疑を認めているという。また、進藤容疑者と畠山容疑者との関係は「知人」だったとし、数年前からの知り合いだという。この2人の詳しい関係については捜査中として明らかにしてない。

俺は何もやってないと畠山容疑者、母に言い残す

  一方、大館市の畠山容疑者は結婚歴はなく、母親は「息子は今朝、警察に同行を求められた時、俺は何もやってないし、何かの間違いだろうから心配するな」と言い残して出て行ったという。母親はさらに「息子は真面目で正直な人間として地域にも信頼されており、どうしてこのようなことになったのか全く分からない。息子の口から美香の名前も出たこともないし、美香という女とどういう関係なのかも分からない」と戸惑いの様子だったという。

  今回の事件は諒介君ちゃんが先月23日午後5時半ごろ、母親が自宅で炊事中に姿が見えなくなったことから始まった。母親の進藤容疑者は近くに住んでいる同居男性(51)の両親に連絡、近所の住民が集まって捜索しているうちに用水路でうつぶせの状態で発見されたが、搬送した先の病院で死亡した。水路には当時、水は数センチしかなく、死因は水死でもなく、窒息死だった。

  現場の農道には街灯もなく、午後5時を過ぎると真っ暗になることから4歳の児童が一人で行くような場所でないことや、遺体に皮下出血や擦り傷のような外傷もあったことから大仙署と県警では、事件に巻き込まれた可能性もあるとして捜査本部並みの規模で、慎重な捜査を進めていた。

  逮捕された諒介君ちゃんの母・進藤容疑者は過去に結婚歴もあり、潟上市の実家に諒介君ちゃんの姉を預けたまま、昨年12月ごろから大仙市に移り住んだ。同居している男性と近くに住んでいる男性の両親は諒介君ちゃんを可愛がっていたが、大仙署と県警は「母親に虐待されていたようだ」との情報もつかんでおり、そちらの方面でも詳しい状況を捜査している。

  諒介ちゃんは亡くなった先月23日、保育園を休んだ。母親から「秋田市に出かけるので休ませて下さい」と保育園に電話があったという。普段は元気で明るい男の子だった。大仙署では同日午後3時過ぎに進藤容疑者が北楢岡の道の駅に立ち寄ったことを防犯カメラで確認していた。

  進藤容疑者を知る近所の人は「息子が亡くなった騒ぎの翌朝、雨の中でぼう然とした顔で立っている美香を見た。母親なんだからシッカリしなければと声をかけたが、まさかあの女が息子を殺していたとは」と驚いていた。

  進藤容疑者は先月29日夕から9時過ぎまで大仙署に呼ばれて事情聴取を受けた後、今日まで上淀川のリハビリステーション病院に入院していた。