大仙市の児童、殺害事件

母親と共謀者の男を秋田地検に送検(11月14日・火)
 
   秋田地検に送検される進藤美香容疑者。

  大仙市大曲住吉町の保育園児・進藤諒介ちゃん(4つ)の殺害容疑で13日朝に大仙署に逮捕された母の進藤美香容疑者(31)は、共謀者として逮捕された大館市十二所字一の地、大館高校非常勤技師・畠山博容疑者(43)とは携帯電話の出会い系で知り合い、数年前から交際していた。その一方で、内縁の夫として暮らしていた同市の男性(51)とも出会い系で知り合ったようだ。男性を知る友人によると「実家で暮らしていると居心地が悪くて」としきりに口説かれ、その情にほだされて昨年暮れ、住吉町の自宅に迎え入れたようだ。当初は男性の両親、弟と一緒に暮らしていたが、弟との折り合いが悪く、両親と弟は今年の夏ごろ近くに引っ越した。男性は新潟に作業現場があり、普段は留守勝ちだった。

  男性宅に移り住んだ美香容疑者は、1月に同市に転入届を提出。同時に以前、住んでいた潟上市からは「要保護児童」転出の文書が同市健康福祉部の児童家庭課に送られていた。諒介ちゃんが以前に母親から虐待を受けていたことを知らせる文書だが、潟上市からの引き継ぎではその傾向も最近はなく、落ち着いているとのことで、同市では保育園を通じて見守っていた。

  諒介ちゃんは保育園に入園後、母の美香容疑者が運転する車で朝夕、送り迎えを受けたり、近所で暮らしている同居男性の父親が自転車で送り届けるなどしており、園内で元気に遊んでおり、虐待の徴候は見られなかったという。

  児童家庭課では「何かあれば児童相談所と連絡し、すぐに動ける体制は取っていた」と話す。そして「子どものことに関しては今年1月に保育園に入園する際に入園の相談もあった。その後も何度か相談に来たがその内容は子どものことではなく、家庭のことや自分の健康や就職のことなど一般的な内容だった。残念ながらあのような結果になってしまったが、子どものことで行政がどこまで家庭の中に踏み込んでプライバシーな問題に関われるかは判断が難しい」と話す。

  大仙署に拘置されていた美香容疑者は14日午後0時40分ごろ、同署裏口から車に乗せられ地検秋田支部に身柄送検された。一方の畠山容疑者は秋田市の秋田東署から同支部に身柄送検された。警察は今後、諒介ちゃん殺害の実際の動機など事件の真相解明に向けて全力で取り組むことになる。