美郷町「学友館」

県展「第4回仙北地域展」開催中

日本画、洋画、書道、写真など多彩な美と技の祭典(11月21日・火)

  美郷町の「学友館」で県展「第4回仙北地域展」が開かれている。秋田県美術展覧会に応募し、入選した中から仙北地域の人たちの作品を展示しているもので、日本画、洋画がそれぞれ9点、彫刻2点、工芸12点、書道、デザイン共に18点、写真33点が展示されている。

  県展は県民の芸術・文化活動の励みの場になればと開かれている伝統の美の祭典で、絵画、書道、デザイン、写真など中央で活躍している専門家を審査員に招聘し、審査している。それだけに同展への入選は応募者にとって大きな誇りにもなっている。

  日本画で奨励賞になった山信田郁さん(大仙市)の作品「流転」は海の波がぶつかり合い、激しく泡立つ様子を緻密な筆運びで描いたもので、吸い込まれそうな立体感がある。書道では伊藤貴逍さん(大仙市)の「張羽詩」と伊藤恵雪さん(同)の「謝玄暉詩」が特賞に輝いている。そして高橋紀公子さん(美郷町)、奥山朱鳳さん(大仙市)が奨励賞になった。滑らかな草書体、筆を一文字、一文字、置いて描いたような楷書体、そしてその二つの書法を織り交ぜたような書など書道ならではの文字の風格を楽しめる。

  洋画、彫刻、工芸は入選だけだが、それぞれの道での開花を目指して努力を重ね、夢を追う意気込みが作品からは伝わってくる。特に水引を使って花火を描いた作品や押し絵、そして焼き物などからは作り手の熱い息づかいさえ感じられる。

  デザインでは倉橋聖子さん(仙北市)の「聴け」、熊谷紅子さん(美郷町)の「いちごシロップ妄想味」、竹村育貴さん(大仙市)の「JOY  LOVE  AKITA」、今野秀幸(同)「変妖2」の奨励賞4点があり、デザイナーらしいアイディアとセンスを楽しめる。

  写真でも三浦市良さん(大仙市)の「お花見にいって」、黒沢由紀子さん(同)の「川を渡る梵天」、荒田久美子さん(美郷町)の「爽流に咲く花」の3点が奨励賞に輝いた。三浦さんは仙北市角館町の桧木内川堤のサクラ並木で水たまりを前にしたお孫さんと祖母和やかなスナップを、黒沢さんは激しい雪をついて川を渡る花館のぼんでんを写真ならではの迫力で絵にし、荒田さんは奥入瀬渓流の美しさを見事に表現している。

  いずれも県展ならではの優れた作品がいっぱいで、楽しめる。開館時間は午前9時から午後7時まで。入館料は一般300円で、高校生以下は無料。毎週月曜日は休館。仙北地域展は来年1月14日まで。