行列のできる道の駅

あ・ら・伊達な道の駅社長

大仙市で元気の出る週末講座で快演(11月27日・月)

  大仙市の女性センターで25日、「行列のできる道の駅」として知られる宮城県大崎市岩出山池月の「あ・ら・伊達な道の駅」社長・佐藤仁一さんを講師にした「元気の出る週末講座」が開かれた。大崎市は今年3月31日、古川市、松山町、鳴子町、岩出山町など7市町が合併して誕生。佐藤さんは岩出山町の町長だった。その町長時代、佐藤さんは全国に先駆けて男女平等推進条例を制定するなど男女共同参画推進に大きく貢献。その佐藤さんから男女共同参画社会や元気さを学ぼうと大仙市・横手市・湯沢市、それに県南部男女共同参画センターが主催して、県南3市で講座を開いた。

  佐藤さんは「女(ひと)と男(ひと)8対7のドラマづくり」をテーマに掲げ、講演会場に駆けつけた。その佐藤さんから元気をもらいたいと女性センターには約90人の聴衆が詰めかけ、熱心に耳を傾けた。

  講師として紹介された佐藤さんは自身が作詞したという「水戸黄門」のテーマの替え歌を披露し、みんなで合唱、あっと言う間に会場を和ませるなど快演も見せた。そして現在は年間280万人が訪れ、その売上高は年10億3000万円にも達しているという「あ・ら伊達な道の駅」について、「開業と同時に社長に就任したのではなく、赤字のため社長を引き受けてくれる人がいないため、町長としての責任から社長を引き受けた」と笑わせた。

  その上で佐藤さんは「売り上げを伸ばすためには〃地産地消〃ではなく、〃旬産旬味〃をモットーに駅の農産物直売所で販売する野菜は、常に収穫したばかりの新鮮なものを出すよう工夫した。そのためには同じ種類の野菜でも時期をずらしながらタネを播き、いつでも完熟したものを出せるようにした」と成功の秘訣を披露。年間280万人の買い物客は仙台市を代表するデパートに匹敵する集客力だと言い、「伊達の駅の野菜を買いたいと仙台市からさえ客が来るほどだ」と佐藤さんは胸を張った。

  さらにテーマである「男女共同参画社会」については「女性は男性より寿命が7年長いと言われている。このため妻は夫よりも7年は一人で生きなければならない。そのためにこそ男性型社会から男女が協働する社会を目指さなければならない。野球に例えると1対0の完封試合より、8対7の打撃戦が観ていても面白い。そうした緊張感の中で夫婦が協力し合うのが楽しいのではないか」と提案した。

  「あ・ら・伊達な道の駅」がオープンしたのは01年5月。本県からなら湯沢市から国道398号の小安峡を通って向かう方法と雄勝町から国道108号を通って行く2つの路線がある。佐藤さんは道の駅が出来たおかげで女性の雇用の場につながり、70歳から80歳のおばあちゃんたちが手作りで道の駅で販売している竹工芸品も人気を呼び、「医者に行く暇もないほどだ忙しい」と自慢。そして「宮城と秋田を往来する車を何とか岩出山町に止め、人口を交流させ、もの作りを復活させたいと考えに考え抜いたのがトイレの設置だった。そのトイレも飛び切りきれいなものにしなければと思いついたのが道の駅だった」と切っ掛けを語り、「アイディアこそ地域を活気づける」と聴衆に考えることの大切さを訴え、元気づけた。