大曲の花火

渋滞対策検討会

迂回情報提供などが効果を発揮と評価(11月30日・木)

   大仙市で29日、「大曲花火渋滞対策」の16回目の検討会が開かれ、8月26日に行われた全国花火競技大会「大曲の花火」における渋滞対策の結果などが報告された。今年の大会では過去最高の75万人の観客が記録されたが、マイカーで訪れた観客を対象にアンケート調査した結果、大会前の「行き」では大仙市周辺道路の混雑指摘率が、昨年の約21%から約9%に、大会後の「帰り」でも昨年の約51%の混雑指摘率が、今年は約30%と大きく減少したことが分かった。

  委員会ではこれまで実施してきた「遠隔地、方面別駐車の誘導」、さらにホームページや携帯サイトを使っての「通過交通への迂回情報提供」「駐車場情報や渋滞情報提供」などの施策が効果を発揮したものと評価した。

  一方で秋田自動車道を管理している「東日本高速道路株式会社」からは、大会終了後は大曲インターチェンジ(IC)から横手ICまで午前0時ごろには約2時間かかり、上り線の休憩施設の駐車場やトイレは収用能力をはるかに超える飽和状態となり、高速道路の路肩を歩いてトイレに向かう客もいたなど交通安全上、深刻な問題もあったとの報告もあった。特に観光バスは乗客のトイレの問題を考えた運行をすべきだとの警告もあった。

  検討会は国交省湯沢河川国道事務所と県、市関係者、大仙警察署、それに大曲商工会議所、羽後交通など交通事業者で構成され、03年11月に発足した。

  そして04年大会から方面別・遠隔地駐車場の誘導、ホームページ・携帯サイトでの情報提供のほか、今年は秋田自動車道と直結した大曲西道路の利用促進、民間仮設駐車場の予約制実施や駐車場マップの作成、さらにパーク&シャトルバスの本格運行も実施した。  渋滞緩和のため3年間にわたって看板や横断幕、チラシ、ホームページで実施した「遠隔地・方面別駐車」の呼びかけは、半数以上の協力がみられ、非協力者の割合が減少し、施策が浸透してきたのが確認できたと評価した。

  また、花火情報のホームページには合計6万8000件のアクセス、携帯サイトには大会当日で1万2000件のアクセスと過去最高を記録したことから、ホームページ・携帯サイトからの情報提供も利用者が定着してきたとしてその継続の必要性を確認した。

  事務局の湯沢河川国道事務所の調査によると花火当日の国道13号、105号、それに秋田自動車道を含めた幹線道路からの会場への流入交通量は、午前7時から午後7時までで約3万5000台だった。一方、午後7時から翌朝7時までの流出交通量は約2万6000台だった。大曲IC出口での「行き」の交通量は約6000台で、「帰り」の交通量は約5900台だった。最も混雑したのは午後10時から午前0時だった。

  今年の重点施策として実施した「パーク&シャトルバス」の利用者は「行き」が117人で、「帰り」は121人だった。バスは3台運行し、所要時間は「行き」が30分から36分、「帰り」は60分だったが、交通規制で15分ほど停車したこともあり、実際は45分程度だった。運行した羽後交通からは「帰りの渋滞を避けるため運転手の自主判断で迂回路も利用した」との報告もあった。利用者からのアンケートの結果、約5割は来年も運行するなら「利用したい」との回答があった。

  民間の仮設駐車場の案内のため作ったマップについては「非常に役立った」と好評だった。駐車場の事前予約制については「利用しやすい」、「来年度も利用したい」と喜ばれたが、大曲西根地区ではキャンセルが多くみられ、駐車場管理者のためにも予約制を実施するエリアは再検討する要素があるとした。

  その上で今後の課題としては秋田自動車道大曲ICから国道13号まで全線開通した大曲西道路の効率的な活用、パーク&シャトルバスの利用者増加のための満足度向上策の検討、駐車場マップはマイカー利用者、駐車場管理者の双方を考慮した内容を検討する、駐車場の事前予約制はキャンセルへの対応など、実施方法の再検討などを挙げた。