元太田町長の高貝氏も出馬表明
農政に向け提案型政治を目指すと公約(11月30日・木)
自民党の公認を得て来春の県議選大仙市・仙北郡選挙区(定数5)に向けて動き出している元太田町長の高貝久遠氏(59)=太田町太田字築地古館=は30日、大仙市役所で記者会見し、正式に出馬表明した。これで同選挙区には自民党公認候補が現職1人と新人3人、そして推薦1人の計5人が出馬、さらに社民党現職1人と無所属現1人、元1人の合わせて8人が立候補するという混戦の構図が確立した。
高貝氏は「市町村合併で町長職を退職後、多くの仲間たちから最近の秋田県は元気がない。社会的にも経済的にも自信を失っている。こういう秋田県を何とか再生して元気の出る秋田、故郷づくりをみんなでやろうではないかとの声が発端となって、県政の立場から閉塞感の漂う社会に夢とロマン、希望を灯す役割を果たしたいと出馬を決意した」と述べた。
その上で高貝氏は「秋田県の基幹産業は農業だ。しかし、戦後農政の大改革と言われる新たな経営安定対策が、平成19年度から導入される。法律化されたその内容は素晴らしいが、推奨例としてはまだ不十分なものがいっぱいある。施策としてやるからには現場と整合性が取れるようなものでなければ絵に描いたモチに終わる」とし、「施策を受け入れるための熟知期間が必要であり、農家から理解される形でスタートすべきだ」と訴えた。
そして農村社会の高齢化、後継者問題を抱え「集落化や専業農家、認定農家の育成、あるいは法人化はやむを得ないが、経営安定対策に向けた施策の実現のため県政としてどう上乗せ策を講じ、農業を維持していくか提案型の政治家として頑張っていきたい」と強調した。
その上で高貝氏は商工業の活性化と雇用確保のための大型工業団地の推進と企業誘致活動の促進、農産物を素材とした加工品の開発研究、仙北組合総合病院の移転改築、特別養護老人ホームや老健施設の増設で高齢者が安心して暮らせる福祉の充実などを公約として掲げた。また、生活基盤整備や災害に強い県土づくりのためには費用対効果だけでは限界があり、公共事業にも力を入れたいと述べた。
高貝氏は大曲農業高校卒。旧太田町連合青年会長、農協組合長を経て1995年から旧太田町長を連続3期務めた。御法川信英衆院議員の後援会長でもある。
大仙市仙北郡選挙区には21日、元西仙北町長の小松隆明氏(59)=刈和野字愛宕下=が自民党公認で出馬表明。これで自民党からは現職の大野忠右エ門氏(68)=長野字二日町=と小松、高貝の両新人、さらに10月27日に出馬表明している大仙市議の石塚柏氏(59)=泉町=も同党公認となる予定で、公認候補は4人となる。また、旧仙北郡選挙区選出の自民党・原盛一県議(故人)の長女として10月16日に出馬表明している新人の後藤幸子氏(36)=刈和野字上ノ台=は自民党推薦候補となる。
これに対して現職からは社民党の佐々木長秀氏(58)=木原田=、無所属の渡部英治氏(57)=大曲田町=の2人の立候補は確実。それに元職の樽川隆氏(65)=美郷町土崎=が無所属からの復帰を目指して8月に出馬表明しており、来春の大仙市・仙北郡選挙区は定数5を巡って現職3、元1、新人4の合わせて8人が出馬する大激戦となりそうだ。