秋の食と農・健康セミナー

食農教育の水戸さんが講演

子どもの言いなりのしつけに警鐘(10月10日・火)

  「秋の食と農・健康セミナー」が9日、大仙市大曲日の出町の広域交流センターで開かれた。自然農法を提唱している全国組織「MOA大曲センター」が事務局となって開いたもので、福島県喜多方市の教育問題対策協議会委員長の水戸昇さんが講師となって「子どもたちへの食の教育」と題して講演した。

  セミナーには約200人が参加。実行委員長の柳田聡さんは「食事は古来、ご飯を食べる時は『頂きます』と言い、食べ終わった時は『ご馳走さま』のあいさつがあった。頂きますは仏教の教えで全ての命を頂くことから命への感謝の意味であり、ご馳走さまは料理を作ってくれた方への感謝の意味がある」などと述べ、「最近は家族で食事する習慣が薄れてきた」と食事の大切さや安全・安心な食の問題を考えようと訴えた。

  講師として招かれた水戸さんは喜多方市で食農教育推進事業委員長を務める一方、教育相談所も開設している。水戸さんは参加者全員に「世界に一つだけの花」の合唱を求め、「人はどうして比べたがるのか。ナンバーワンでなくていい、オンリーワンでいい」などと強調し、小学校4年生から不登校になって、中学、高校もほとんど通わず、それでいながら19歳で芥川賞作家となった金原ひとみさんを例に挙げながら「人間には多くの可能性がある」と訴えた。そして「親が子どもの奴隷になっているようなしつけでは、どんな高学歴を持っていても仕事もあいさつも出来ず、社会的に自立できない」と警鐘。

  さらにスナック菓子やインスタント食品、清涼飲料水に含まれている添加物の多食、バランスの悪い食事は生活習慣病につながるとその危険性を挙げ、食育は生きる力の基本であり、美しき家庭のベースは食育だとした。そして子育てで大切なことは「手をかけること。言葉をかけること。目をかけ、関心を子どもに向けること。そして思いやりの心をかけることだ」と訴えながら、「傷ついて気づいて、築く人間関係。笑顔を大切に」と情熱を込めた講演をした。

  会場にはMOA会員らが自然農法で栽培したお米を使ったおにぎりや漬け物、農産物なども展示即売された。