大仙市でアンケート調査
男は仕事、女は家庭=反対が49%(10月12日・木)
大仙市は「男女共同参画社会」の実現に向けたまちづくりの資料にしたいと、市内に居住している20歳以上75歳までの市民を対象に「男女共同参画」に関する意識調査を行ったが、このほどその結果がまとまった。アンケート用紙は3000人を対象に無作為抽出し郵送配布したが、回答があったのは1371人、回収率は45.7%だった。
調査項目は▽男女共同参画社会▽男女の役割意識▽子育て▽仕事▽女性の地位▽男女共同参画に関する相談▽老後・介護など9項目だった。
回答者は女性が55.8%と多く、男性は43.7%だった。年齢別では50代の回答が最も高く約26%を占め、次いで60代約21%、40代約16%で、20代は10%に満たなかった。
回答の主な結果を見ると▽男女共同参画という言葉を知っているかでは「知っている」は65.7%で、まだ3人に1人は「知らない」と答えた。特に20代の男性と70代の女性の認知度が低く、調査した市男女共同参画室では「今後も研修会などを開催し、啓発活動に力を入れたい」と話す。
次に「男は仕事、女は家庭」という考え方に関しては、「反対」「どちらかというと反対」を合わせると49%を占め、「賛成」「どちらかというと賛成」の賛成派は37.6%だった。反対と答えた割合は女性が多く、男性中心の古い習慣に女性も否定的であることが伺えた。
家事や育児の役割分担に関しては「どちらでも手の空いている方が家事や育児をすればよい」が44.6%と半数近くを占め、「家事や育児は主に女性がし、男性は手伝う程度でよい」は25.7%だった。しかし、年代が上がるにつれて「家事や育児は主に女性がし、男性は手伝う程度でよい」との考えが多くなった。
子どものしつけについては「男の子は男らしく、女の子は女らしく」という性別によるしつけ方に関しては「男女にこだわらずしつけるべきだ」が57.2%と高く、男らしく女らしくと求めるのは36.6%だった。特に女性の方が「男女にこだわらずしつけるべきだ」との考えが多く、61.6%を占めた。
女性の職場環境について「現在、勤めている職場は女性にとって働きやすいか」の問いには61.3%の人が「働きやすい」「どちらかといえば働きやすい」と答え、性別でも目立った違いはなかった。その一方で「働きにくい」と否定的な回答者に理由を求めると「仕事と家庭を両立されるための制度が十分に整ってない」が38.7%と最も多く、次いで「賃金が低い」が36.9%、「採用の機会が少ない」が35.9%などだった。
男性の育児休暇の取得についてただすと「積極的に取った方がよい」と「どちらかというと取った方がよい」の合計が53.4%と過半数を占め、特に若い女性ほど「積極的に取った方がよい」との考えが高かった。
今後の男女共同参画意識高揚のための重要点を尋ねると「男性の理解と協力」が約23%で、「男女差別につながる社会通念やしきたりを改めていくこと」が22%だった。特に女性が「男性の理解と協力」を求める回答が多かった。
次に老後について「要介護」になった場合の希望については「家庭で主にホームヘルパーや各種社会福祉サービスを受け、家族の負担を軽くしたい」が最も多く43%で、「家庭で主に家族の介護を受け、十分でないところを各種の社会福祉サービスで補いたい」が約25%、「老人施設などに入りたい」は約24%だった。
家族による介護を希望する人に「介護してもらいたい人」を尋ねると、男性は「妻」が圧倒的に多く、女性は「娘」や「息子配偶者」が多く、女性への介護を希望する人が多いことも分かった。
DV体験に関して過去5年間におけるDV(配偶者や恋人など、親しい人からの精神的・身体的暴力)の体験を尋ねると、多くの人が「経験はない」と答えたが「暴力を振るわれたことがある」「暴力を振るったことがある」という答えは6.4%だった。「経験がある」と答えた人の「受けた暴力の程度」については「治療が必要とならないくらいの暴力」が4割程度と最も多いが、「生命の危険を感じるくらいの暴力」との回答は2.3%あった。
このDVについて「誰かに相談したか」では半数近くが相談し、その相手は「友人・知人」が最も多く(約55%)、次いで家族(約43%)、そして人権擁護委員・民生委員(約9%)、医師・カウンセラー(約7%)だった。相談しなかった人にその理由を尋ねると「自分にも悪いところがあると思ったから」、「相談するほどのことではないと思った」、「自分が我慢すれば、このままやっていけると思った」などの回答があった。
市男女共同参画室ではDVに関しては「大仙市DV防止連絡会」とも連携を図りながら対応に取り組みたいと話す。