故・原盛一県議の長女・幸子氏
がん医療対策改善を目指したいと出馬表明(10月16日・月)
昨年9月、すい臓がんに倒れ、任期途中の58歳で亡くなった旧仙北郡選挙区選出の自民党・原盛一県議の長女である後藤幸子(こうこ)氏(36)が16日、大仙市役所で記者会見し、来春の県議選に向けて「大仙市・仙北郡選挙区(定数5)」から立候補したいと正式に出馬表明した。出馬にあたっては父・原氏の後継者として「原幸子」として届出する予定。
原氏は出馬の動機を「父の仕事だと思っていた政治の役目は暮らしている人たちに不自由をさせない生活を提供させることだと思っていた。昨年、父をすい臓がんで亡くし、政治は本当に困っている人のためにあるのだとの思いを強くし、暮らしている故郷を守るため出馬を決意した」と述べた。
そして県議選に向けた公約として原氏は自分の体験から「がんで困っている患者や家族のため、その声を反映させる支援体制の充実を図りたい」と「がん医療対策の改善」を最重点に挙げた。さらに「子どもたちに、未来ある秋田を!」キャッチフレーズに子どもが安心して暮らせる地域づくり、働きながら子育てしやすい環境を整備するため、「親の目線に立った子育て支援の充実」、農業面では農地の整理や担い手の確保で、「食料自給率向上に向けた農業政策の充実」を公約として掲げた。
原氏は県立大曲高校卒。1997年から県社会福祉事業団に勤務し、現在は秋田市にある知的障害者施設「県立高清水園」の支援員をしている。県議選出馬のため、今月末には同園を退職する。
父の死後、父がなぜ自民党にこだわったのかを知りたいとも思って昨年9月から今年7月まで、「自由民主党かながわ政治大学」に毎週土曜日に通学し、第10期修了生となった。県議選への出馬を決意したのは7月31日に県が推薦した県内13病院のすべてが厚生労働省の「がん診療連携拠点病院」の指定を見送られたのが動機だったという。原氏は今年1月にNHKテレビのがんに関する討論会にも出演し、がんの拠点病院の設立を強く訴えた。
自宅は大仙市刈和野字上ノ台で、会社員の夫・後藤直哉さん(43)と7歳、5歳の女の子、3歳の男の子、それに夫の両親との同居生活。
後援会事務所は父の住所である大仙市板見内字弥衛谷地238に設け、支援してくれる党員50人を集め、16日に自民党公認を目指して党県連へ申請した。
大仙市・仙北郡選挙区には現職では自民党の大野忠右エ門氏(68)=長野=、社民党の佐々木長秀氏(58)=木原田=、渡部英治氏(57)=大曲田町=の3人の立候補は確実。それに元職の樽川隆氏(65)=美郷町土崎=が復帰を目指して8月に出馬表明している。
新人では元太田町長の高貝久遠氏(59)=と元西仙北町長の小松隆明氏(59)が、自民党本部の最終的な公認決定を待って、出馬表明する予定。また、引退表明した自民党現職・辻久男氏(68)=大曲福住町=の後継候補として一時、現職市議の名が挙がったが、再び模索中だ。