まるで妖怪?異様な風景に
外来種の害草、アレチウリ大発生か(10月31日・火)
大仙市の「大曲の花火」会場にもなっている雄物川左岸一体に生えているヤナギを中心とした樹木が、網をかけられたような状態で覆われ、姫神橋の上から観た人たちは「まるで妖怪が立ち上がったようで、気持ち悪い」と顔をしかめている。確認は取れてないが、ツル状の植物が枯れた状態で伸びている様子からNHKでも31日朝、全国ニュースで取り上げた「アレチウリ」のようだ。橋の上から観察すると岸に沿って生えた樹木が洪水で流されてきたゴミで覆われたような見苦しさ。デジカメで撮った写真を拡大してみるとハートのような形の葉っぱも観られる。
全国農林教育協会発行の「日本帰化植物写真図鑑」などによるとアレチウリは、ツルを伸ばして巨大な生育をし、膨大な種子も生産するなど、おう盛な繁殖力で「難防除雑草」といわれ、やっかいな帰化植物の一種になっている。しかも、アレチウリに覆われた植物は光合成が出来なくなり、すべて枯れてしまうだけでなく、昆虫などの動物にも影響を与え、生態系が狂ってしまうと警鐘している。
原産地は北アメリカで、国内では50年ほど前に静岡県の清水港で確認されたのが最初で、原産地でも「害草」とされているという。このため「日本の侵略的外来種ワースト100」にも指定され、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で移動が禁止されているという。
しかし、現在では青森県以南の国内各地に広がり、放棄した畑や牧場、河原、湖岸などでも急速に繁茂。インターネットで調べると、長野県では「天竜川流域侵略植物駆除大作戦」として一般住民も参加したアレチウリ刈りが行われたなどのニュースが見られる。同県上伊那郡南箕輪村のホームページでも「アレチウリは生長してしまうと細かいトゲがつき、伸びたツルで根元がどこか分からなくなるため、種のできる前に根から抜き取って駆除するのが一番、効果的」などと書いている。
姫神橋の上を良く通るという市民は「夏場はまるで緑のジュウタンを敷きつめたような状態だったが、ツルが枯れた今はまるで泥に汚された網が被ったようで気持ち悪い」と本紙に知らせた。国交省湯沢河川国道事務所大曲出張所では「アレチウリかどうか、専門家に確認を求めたうえで、対応を考えたい」と話す。大仙市環境課の話では、姫神橋周辺だけでなく上流の方でも一面に繁殖しているのが見られたという。