角館町のお祭り始まる

曳山18台、殿さまへ上覧

町内各地で観光用の山ぶっつけ(9月8日・金)

 曳山を舞台に繰り返される笛や太鼓、鉦などの「飾山囃子(おやまばやし)」と踊り子たちの華麗な踊り、そして豪快な山車ぶっつけで知られる国の重要無形文化財「角館のおまつり」が7日から始まった。祭り2日目の8日は、18台の曳山が武家屋敷通りにある旧殿さまの佐竹北家(当主・佐竹敬久秋田市長)への上覧と観光用の山ぶっつけがあちこちで行われた。

  ナラの堅木を組み合わせた曳山は重さ7トンから8トンもあり、まさに木造の重戦車。歌舞伎人形や武者人形で飾られ、笛の合図に合わせ曳き手の若者たちが「オイサッ、オイサッ」の掛け声で町内を練り歩く様子は活気に満ちる。

  観光用とは言え、大勢の若者たちの威勢のいい掛け声に曳かれて山と山とが正面から激突する「山ぶっつけ」は迫力いっぱい。ガツーン、ガツーンと鈍い音を立て、地響きさえ起きる。本番の山ぶっつけは、すれ違う際にどちらが道を譲るかの交渉と駆け引きで、9日の深夜に及ぶ。観光用とは言え、この日行われた山ぶっつけの迫力に、県内外から駆けつけた観光客は「すごい、すごい」と目を輝かせていた。