地震発生、仙北地域で火災
消防団、地域住民ら約1000人が訓練に参加(9月11日・月)
| 地域住民、中学生も協力してバケツリレーでの火消し。 | はしご車も駆けつけ、屋上に逃げ後れた人の救出も行われた。 |
消防車、救急車が走り、上空を県防災ヘリコプターが飛ぶ。10日朝、大仙市仙北地域で、県消防協会大仙市仙北市美郷町支部主催の「総合防災訓練」があった。大曲仙北広域消防本部や大仙警察署、県消防防災航空隊、大仙市消防団仙北支団、交通指導隊、横堀、高梨両小学校と仙北中学校など23団体、約1000人が参加しての大がかりな訓練だった。
訓練は大型台風の影響で空気が極度に乾燥し、秋田地方気象台が火災気象通報を発表した10日午前8時50分ごろ、大仙市南部を震源とする震度6の地震が発生、仙北地域で建物の損壊、通信、電力、水道施設などに被害が出た他、数か所で火災が発生したとの想定で行われた。
訓練は地震で大きく揺れる仙北総合支所からの職員や一般市民及び支所見学中の仙北中学校生徒の緊急避難に始まった。支所前には現地本部が設置され、駆けつけた栗林次美市長は広域消防と消防団に出動要請及び出動命令を出す。同時に支所の災害応急調査員並びに大曲郵便局にも協力を求め、バイクでの郵便集配員が被害状況を調査するため出動。さらに市長は県消防防災航空隊に防災ヘリ「なまはげ」を使っての上空からの被害状況の把握を要請した。
高梨地区では地域住民と仙北中学校生徒らが水バケツリレーで消火訓練を実施し、消防団仙北支団はポンプ積載車を出動させ、水幕ホースで延焼防止活動を行った。高梨小学校からは児童が先生たちの誘導を受けてグラウンドに避難。そして屋上に逃げ、負傷した住民をヘリでつり上げて搬送したり、はしご車も駆けつけて屋上から負傷者を救出する訓練も行った。また、仙北中の女子生徒8人は4つのダミーを使って人工呼吸での救助訓練を懸命に頑張った。
ヘリコプターの激しい音、消防車、救急車のサイレン。発煙筒がたかれ、モクモクと煙の立ち込める校舎から口をハンカチでふさいで逃げる子どもたち。高梨小学校周辺は緊迫した空気に包まれ、見学する住民たちも緊張感に満ちていた。
訓練はさらに老人福祉施設「真森苑」とふれあい文化センターでも行われ、真森苑では入居者の避難や初期消火訓練、ふれあい文化センター周辺では川に油が流出したとしてオイルフェンスや吸着マットを使っての汚水処理、そして有毒ガスを積載した車と乗用車が衝突し、化学車隊による災害防止や救助訓練、さらに大曲仙北危険物安全協会連合会や県LPガス協会の協力で、油火災の初期消火や倒壊したガスボンベの復旧訓練なども行われた。