環境汚染の被害は野鳥にも

トンビのクチバシに釣り用のルアー

ビニール袋に引っ掛かり飛べないトンビを救う(9月20日・水)

  環境汚染の被害は野鳥にも─。19日夕、大仙市神岡地域の野球場近くの雄物川堤防下の牧草地で、トンビが杭に引っかかってもがき苦しんでいるのを神宮寺蓮沼の小山清さん(69)が発見した。

  小山さんが近づいたらトンビのクチバシには釣りに使う銀色のルアーが引っ掛かり、その針がクチバシを貫通。さらに足は杭に引っかかったビニールの肥料袋に絡んで、飛べない状態。小山さんによるとまさに〃絶体絶命〃の危機だった。そのもがき苦しんでいるのを仲間のトンビ2羽が上空で心配そうに飛び回って見守る。

  何とか助けたいと小山さんは近くで堤防の除草作業をしていた人たちに応援を求め、トンビのクチバシに引っかかっているルアーをボルトクリッパーという針金を切る道具を使って引き抜いた。

  そしてビニール袋に絡んだ足を解放してやるとトンビは無事に飛び立ち、上空から見守っていた仲間たちに合流し、嬉しそうに山に向かって飛び去った。

  小山さんはその一部始終を手にしていたデジタルカメラに記録、20日朝に日本野鳥の会会員の鈴木三郎さん(大仙市北楢岡住)にプリントして届けた。

  小山さんは「人間が使って、捨てられたさまざまなゴミが罪のない野鳥まで苦しめているのを今回はまざまざと見せてもらった。本当に気の毒だ」と環境汚染の実態に警鐘を鳴らす。